2007アルプスへの旅
◆7日目(8月20日)雨 目次へ
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 6時、起床。外は雨。
 7時、雲間にトレチメが顔を出したが、雨は降り止まず(写真下)。気持は晴れないが,ミズリーナ湖畔に移動して更にもう1泊、泊ることにした。

トレチメ、山頂では雪になったらしい

◆ギックリ腰?


ジュリアーノとセレナ夫妻

 7時半〜、朝食(コンチネンタル)
 食堂でジュリアーノとセレナ夫妻と再会、昨夜のお礼を言い、トレチメ観光ルートのことを聞いた。チェックアウトする彼らと記念撮影をして別れた(写真右)。僕らも、荷物の整理を始めた。

 重い荷物を持ち上げた其の時であった、腰に鋭い痛みが走った。思わず、"アッ!"と声が出てしまった。一瞬のことであったが、脳裏に不安がよぎった。過去に、ギックリ腰を経験したことがある。其のことを思い出す痛みであった。
 小さな叫びであったが、聞き逃さなかった家内を心配させてしまうことになった。AIUに電話して相談しようか、と言う。慎重に腰を動かしてみたが、異常はなさそうなので「大丈夫だ」と答える。しかし、用心するに越したことはない。荷物は、家内が運び下ろした。


珍しい暖房器具

 チェックアウトを済ませたが、雨が激しく降るので、しばらくロビーで雨宿り。おかみが手招きするので行ってみると、「此処に座ると温かいよ」と言う。座布団が置いてあり、座って寄りかかると背中がホカホカと温かい。室内全体を緩やかに暖めている暖房器具の一種らしい(写真左)。

 

◆ミズリーナ湖畔へ


湖畔に建つホテル・ラヴァレード

 11時過ぎ、小降りになったので出発。ミズリーナ湖畔に建つ宿を直接あたってみる。最初、GRAND HOTEL(4っ星)を打診。次にホテルラヴァレード(3っ星)(写真上、下)を訪ねて比較した。料金はともあれ、ベランダからの展望は後者が勝る。その場でチェックインを済ませた。


ホテル・ラヴァレード

湖畔からのトレチメ

 すでに12時をまわっていた。アルファ米とバナナ、チーズ、トマトで昼食。雨も時々降り止み、雲間にトレチメが見え隠れしているので、早速、ベランダにイスとテーブルを持ち出し、スケッチに取り組んだ。とりあえず、見えている近景部分から描き進めた。ところが、主役のトレチメが、雲に隠れてなかなか姿を現さない。待ち草臥れて眠ってしまった。

 その間、家内はAIU(海外旅行保険会社)と相談すべく持参の携帯電話でコンタクトを試みたが、叶わなかったらしい。ホテルの若主人も協力してくれたがやはり繋げることが出来ないので、部屋の電話でHISを呼び出し、そこからAIUに連絡してもらって、ようやく話しが出来ることになった。症状を説明したら、医師の判断を仰いで欲しいという。若主人がコルチナにある病院への道順を親切に教えてくれた。場合によっては、明日病院まで出向くことになるかもしれない。

 7時半〜、ディナー。珍しく日本人の若いカップルの姿があった。黒人のウエイトレスは、よく気がついて感じが良い。ウエイターがやってきて、「シトローエンは貴方の車か?ライトが点いている」と知らせてくれた。あわてて消しに行く。注意力散漫の現れ。旅の疲れが出てきたようだ。それにしても、車の持ち主が良く分かったな、と感心する。
 今夜は、アルコールは控えることにした。腰痛に悪い影響があるやもしれぬ・・・と思ったことも事実だが、それはともかく、ホテル側にまで心配をかけているのだから、ここは神妙に、何か具体的なことで誠意を示さない訳にはいかないと思ったからである。ウエイトレスが、水差しに入れた水を持って来てくれた。料理はまずまず。雰囲気の良いディナーであった。

 今夜は、シャワー。明日、更に1泊、このホテルに泊ることにした。天候の回復と、腰痛の不安が解消することを祈る。


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