湖畔からのトレチメ |
すでに12時をまわっていた。アルファ米とバナナ、チーズ、トマトで昼食。雨も時々降り止み、雲間にトレチメが見え隠れしているので、早速、ベランダにイスとテーブルを持ち出し、スケッチに取り組んだ。とりあえず、見えている近景部分から描き進めた。ところが、主役のトレチメが、雲に隠れてなかなか姿を現さない。待ち草臥れて眠ってしまった。
その間、家内はAIU(海外旅行保険会社)と相談すべく持参の携帯電話でコンタクトを試みたが、叶わなかったらしい。ホテルの若主人も協力してくれたがやはり繋げることが出来ないので、部屋の電話でHISを呼び出し、そこからAIUに連絡してもらって、ようやく話しが出来ることになった。症状を説明したら、医師の判断を仰いで欲しいという。若主人がコルチナにある病院への道順を親切に教えてくれた。場合によっては、明日病院まで出向くことになるかもしれない。
7時半〜、ディナー。珍しく日本人の若いカップルの姿があった。黒人のウエイトレスは、よく気がついて感じが良い。ウエイターがやってきて、「シトローエンは貴方の車か?ライトが点いている」と知らせてくれた。あわてて消しに行く。注意力散漫の現れ。旅の疲れが出てきたようだ。それにしても、車の持ち主が良く分かったな、と感心する。
今夜は、アルコールは控えることにした。腰痛に悪い影響があるやもしれぬ・・・と思ったことも事実だが、それはともかく、ホテル側にまで心配をかけているのだから、ここは神妙に、何か具体的なことで誠意を示さない訳にはいかないと思ったからである。ウエイトレスが、水差しに入れた水を持って来てくれた。料理はまずまず。雰囲気の良いディナーであった。
今夜は、シャワー。明日、更に1泊、このホテルに泊ることにした。天候の回復と、腰痛の不安が解消することを祈る。
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