★2005・スイス(イタリア・ドイツ)の旅
◆10日目(7月22日)晴れ 目次へ
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◆心に刻むソーリオ風景
 スズメのさえずりと教会の鐘の音だけの静かな朝、今日も快晴である【写真右】
 7:30〜、朝食。チーズとヨーグルトが少し変っただけ。 食後、村の中をのんびり散策、再度教会を訪ねて別れを告げた【写真下・2点】
ホテルの窓から
教会
教会の墓地入り口
可愛い母と子
 12時をまわって、チェックアウト。バス停で同じ年代の日本人夫婦と出会った。 8人グループなのだが、あとの6人はスタンパから此処まで歩いてくることになっているらしい。 “私たちは、足に自信がないからバスに乗って来たが、とても良い所ですね”、と楽しそうであった。
 赤子を背にした親子連れの姿も在った。赤子を守る為の日傘が、なんとも微笑ましい【写真左】。 幼い娘と母親はアイスクリームを食べ乍ら歩き、赤子は背負子に揺られて気持良さそうに眠っていた。
 この村で目にする情景は、すべて心休まる平和な情景に思えてくるから不思議である。
◆鈍行:パーム・エクスプレス
イタリアカラーの電車
 13:22のバスでプロモントーニョへ。
 定時(13:41)を過ぎても予約したパーム・エクスプレスが姿をみせない。 1日に1本しかないバスの便であり、予約の客が居ない場合は通過すると聞いているので少し心配になったが、間違いはなかった。 遅れてやってきたバスはほぼ満席だったが、降りる人もいて座ることが出来てホッとする。 前の席に日本人の夫婦、後ろの方にも一人、日本人女性が乗っていた。


 ギアヴェンナ駅前で、15分のトイレ休憩。 前回と同じように、ホームにはイタリアらしいブルーの電車が停まっていた【写真左】。 決められた時間に遅れた人がいて、発車が遅れた頃からルガノ駅到着の時間が心配になってきた。 ルガノでの乗換え時間に余裕がなかったからである。杞憂どころか、道路の渋滞は激しくなる一方で、 すぐ前を走る観光バスがモタモタしているせいもあって、左手に展開するコモ湖の眺めを楽しむどころではなくなった。 湖畔に沿った道は狭く、ドライバーは見事なハンドルさばきで際どくすれ違って進む。 今日は週末の金曜日だから、特別なのかもしれない。車列は延々と繋がっていた。 バスは、30分遅れてルガノに到着。ドライバーは遅れたことを謝ったが、乗客は笑顔の拍手で応えた。 予定していた16:42発の電車は、とっくに発車した後であった。
 相変わらず南国的なルガノの街は、まだ夏の陽を浴びてキラキラ光っていた。 前回は湖畔に降りて散策したが、今日は上から眺めるだけである。「おかめ」も入れて記念撮影をする【写真右・2点】。 改めて、ドモドッソラまでの接続を確かめて切符を買った。
 ルガノ(18:12)→ベリンツォーナ(18:43着、19:00発)→ロカルノ(19:19着、19:25発)→ドモドッソラ(21;10着)。
予定していた時間より、1時間半位遅れてしまうことになった。
南国的なルガノの街
駅前からルガノ湖も見えた
◆期待外れのチェントヴァリ鉄道
 ベリンツォーナで乗り換えた列車は冷房が効いていて助かった。 ロカルノからのチェントヴァリ鉄道への乗換え時間は6分しかなく、長いホームを懸命に急いだ。 国鉄駅に沿った地下から出ている私鉄である。以前に来たことがなかったら、ここで又乗り遅れていたかもしれない。 「百の谷」を越えて行くと言う価値ある観光ルートとして人気のある鉄道なのだが、魅力の谷も林や畑も橋も湖も、 もはや日陰に沈んでしまいつつあった【写真右】。残念である。バスの遅れが恨めしく思えてならない。
 おまけに2両しかない2等車に、あまり感心しない高校生の集団が乗っていて、ビールを飲み、タバコを吸い、大声で騒ぐ。 国境(スイス・イタリア)検問でも彼らのトラブルの為列車はかなり遅れてしまった。 どこの国にも困った連中はいるものである。終点ドモドッソラも国鉄駅に隣接した地下駅であった。 列車は15分遅れで到着。荷物を引きずり、疲れた足取りで長い石段を登り地上に出たら、 正面にライトアップされた今夜のホテル:ユーロッソラが目に入った【写真下】。 ヤレヤレである。
ホテル:ユーロッソラ
「百の谷」の一つ
ライン


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