★2005・スイス(イタリア・ドイツ)の旅
◆9日目(7月21日)晴れ 目次へ
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 早朝からモルゲンロートを期待して待ったが、今朝は果たせなかった。今日は1日、ソーリオの佇まいを描かせてもらうことにする。
◆好奇心の強いスズメ
ホテルのベランダからの眺め
 朝食を済ませた後、先ずは此処からのブレガリアと村落の眺めを描かせてもらおうと、 ベランダに腰を据えた【写真上】。もともと、この場所から絵を描かせてもらいたくて、 部屋まで指定して予約しておいたホテルなのである。



 人の声もたまにしか聞こえてこないそんな静けさの中で、屋根裏の梁に出入りするスズメのさえずりが耳に心地よい。 その内、一羽のスズメがすぐ目の前の手摺に飛んできた。 手元のカメラを構えたら、びっくりして飛び去ったが、しばらくして、又やってきた。
今度は少し距離を置いて、いつでも飛び立てる体勢でこちらの様子を伺っている。 望遠でシャッターを切ったら逃げ去った。間もなく、又もや同じスズメが飛んできた。 しらん顔をしていたら、近くまでやって来て、描きかけの絵を覗きこむ。 よほど好奇心の強いスズメらしい。若しかして、絵が分かるのだろうか?
好奇心の強いすずめ
◆見晴し台に佇むロバ
静かに佇むロバ
 近くを散策してきた家内が、途中に子馬のいる素敵な景観があったと教えてくれた。 昼食を済ませて、教えられた場所に出掛けてみた。村全体が見下ろせる高さあたりまで坂道を上がった時、 成る程、小高い丘の上に、子馬ならぬロバが一頭佇んでいた【写真左】。 柵もなく、繋がれている様子でもないのに、同じ場所で静かに草を食んでいる。 余程お気に入りの場所なのだろうか。 それとも、飼い主に、「他所に行ってはいけない」ときつく言われているのだろうか。
 更に少し上に登った地点で1枚仕上げた帰路、見れば、ロバは同じ場所から動かず、気持良さそうに昼寝をしていた。 ブレガリアの山並みを背景にして佇むロバをイメージしながらのソーリオ風景、悪くないな・・・、 そんな構図を暖め乍らホテルへ帰った。
◆家内もスケッチ
 ホテルの下からベランダを見上げてみたら、帽子を被った家内の頭が見えた。 何をしているのだろう?・・・声をかけてみたら、立ち上がって手を振ってくれた【写真右】。 何と、手には白い手袋をしているではないか!? 日向ぼっこをしながら日記でも書いていたのかな?と思い乍ら、部屋に上がってみて驚いた。 彼女も、暑い日を浴び乍ら、ベランダからの眺めを描いていたのである。 有り合わせの紙にHBの硬いエンピツで描いていたが、せめて色鉛筆でもあったらよかったなぁ・・・と、思った。 しかし、このデッサンを描いたことによって、ソーリオの眺めはより鮮明な画像として胸に刻まれたことだろう。
宿泊しているホテルLA SOGLINA
教会墓地からの眺め


ソーリオ風景(水彩)


 サンドイッチを食べて一息入れた。明日は移動する予定である。時計を見たら、まだ4時過ぎ。 まだまだ時間はたっぷりある。再度墓地からの眺めをしっかり取材しておきたいと思い、 ザックを肩にホテルを後にした【写真上】。 もうこの村には来れないかも知れないなぁ・・・との思いが募り、 村の細い路地を殊更にゆっくり歩いて名残を惜しんだ【写真下・6点】
ソーリオ村の路地
ソーリオ村の路地
ソーリオ村の路地
ソーリオ村の路地
小さな窓にも花飾り
ソーリオ村の路地
 19時〜、ディナー。
(生ハムとメロン、トマトスープ、サラダ、鶏肉とパスタ,梨とアイスクリーム)【写真下】
ディナー
デザート
ライン


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