30分程で、ホーサースへのゴンドラ乗り場前に到着した。以前にも1度来た事があるので、その時のことを思い出し乍らゴンドラに乗った。途中で1度乗継ぎ、終点のホーサースに降り立つと、此処は標高3038メートル、さすがに寒く感じた。
ミシャベル山群 |
二つしかない特設のベンチに腰掛け、眼前に展開する雄大な景観に見とれる。左手にアラリンホルン(4027)、その下方にサースフェーの家並みが見える。右手に聳えるドーム(4545)を主峰とするミシャベル山群は、厚い雲の上に風格ある姿をみせていた。さすが、スイスが誇る最高峰の山群である。しかし、雲に肩まで隠されてしまっては魅力半減。しかも、ゆっくり雲間に沈みつつあった。後ろを見上げるとヴァイスミール峰(4027)の白い屋根が見え、稜線には、本格登山を楽しむパーティの姿が豆粒のように見えた。山腹を流れ落ちるトリフ氷河の迫力がすごい。
アラリンホルンとサースフェー |
ヴァイスミール峰とトリフ氷河 |
センペルピブム |
12時、クロイツボーデンまで下り、人口池のほとりでランチにした。此処は高山植物が多い所らしいが、9月を迎えようとするこの時期に、咲いている花は極めて少ない。そんな草地に、小さなセンペルピブムの姿を見つけた。二人寄り添い冷たい風に吹かれて寒そうであった。
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