★晴ればれ・2004・スイスの旅
◆5日目(8月24日)雨
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 予報が当った。
  6時、窓を開けてみたが、モンブランは雲に隠れて見えなかった。
 予定を1日早く切り上げ、今日は次に予定している街(VERBIER)への移動日にすることにした。

◆VERBIERへ


小雨降るシャモニー駅
 7時、朝食を済ませた。
 8時、チェックアウト。ホテルを出る時、雨が降り出した。防水カバーをかけた荷物を引き、未だ人影も少ない街を駅に向って歩いた。駅前もひっそりとしていた【写真・右】。振り返り、雨に煙るシャモニーの街に別れを告げた。次第に雨脚が強くなり、未練は断ち切れた。

 天候が良くなれば、グラン・サンベルナール峠(Grand St.Bernard)まで行ってみようと思う。Verbierまでの切符を買って、電車に乗り込んだ。


雨のMartigny駅


  乗り換え駅のMartigny駅に着いても、雨はしっかり降っていた【写真・左】。これでは、ベルナール峠の天候だって良いはずはないと思う。それでも、かすかな期待を込めて家内が駅員に聞いてみた。

<I don’t know!>・・・当然の答えが返って来た。
真っすぐVerbierに行くことにした。


SAINT-BERNARD EXPRESS

沿線ガイドの地図

救助犬がいっぱい

乗客が2.3人の車内

Verbierのセンター

 この駅でSAINT-BERNARD EXPRESSに乗り替えた【写真・上】。赤い車体に描かれた救助犬として有名な「セント・バーナード」の子犬の姿が可愛い。沿線ガイドの地図も貼付けてあった。観光用の電車だから、この雨天では乗客が少ないのは仕方がない。サンブランシェールで下車、バスに乗り替えた。つづら折りの道を20分程登った所がVerbier【写真・右】であった。

 

◆新しいリゾートの街:Verbier

 ヴァリスの新しいリゾートとして脚光を浴びつつあるこの街は、グラン・コンパン山塊とモン・ブラン山群が見えるバーニュ谷の日当たりの良い斜面にある。ここからのこの展望と、ロープウエイを乗継いで行けるモン・フォール(標高3329)からの展望に魅力を感じて、今回初めて訪れたのである。現在、人口2000人足らずの小さな街であるが、豪奢なホテルやシャレーが目に付き、その上、工事中の建物もたくさんあって活気が感じられた。冬期にはスキー客で大層賑わうそうであるが、さもありなんと思う。

◆トラブって4ッ星ホテルに!

 日本を発つ前に、一応メールで話をつけておいたホテルがあり、確認の為に電話をしてみたら、何と、現在はクローズしていると言う。案内所に立ち寄り相談した。「姉妹関係のホテルがすぐ側で営業しているから、直接行って相談してみるといい」との助言。家内が交渉に出掛けた。

 そのホテルは、King’s Parkといって4ッ星。一人1泊90フランとのこと。しかし、メールでは70フランで歓迎と言ってくれたと事の次第を説明したら、笑顔でOKしてくれた由。当然とは言え、やれやれである。


リヴィング


  さすが4ッ星。リヴィングとベッドルームにキッチンも付いていて、設備・調度品など、なかなかのものである【写真・左/右下】。お湯を沸かし、グリーンティとバナナ、クロワッサンで昼食にする。浴室にバスタブがないのは残念であったが、通常、シャワーで生活しているこの国では、文句を言ってみても仕方がない。


キッチン

ベッドルーム


  読みかけのミステリー本を読み、テレビを見たりしている内に、雨は小降りになった。夕方にはすっかり上がって空は明るくなった。散策を兼ねて、ミグロに買い物に出掛けた。未だ雲が多く、展望は望めなかったが山の空気が爽やかであった。買って来た食材をテーブルに並べて、低カロリーのディナーを楽しむ。

 窓を開けたら、ヴェランダに雨滴。明日の天気もだめかもしれん・・・と覚悟した。シャワーをして、9時頃眠りについた。

ライン


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