6時起床。7時半頃、食堂に降りてみたが、誰も居なかった。はっきりしない天気なので、皆ゆっくりしているのだろうと思った。
8時半頃、圭子さんから電話が掛かってきた。今日は、天気が良くないから、車で近郊を案内してあげる、という思いもかけない嬉しい話。有り難く、好意を受けることにする。
街道沿いに建つ古い教会 |
ディセンティス修道院 |
9時、圭子さんとハンスがホテルに迎えに来てくれた。
ホテル前から乗用車で南下、フォルダーライン川に沿って走る道には、古くからの集落があり、その中の一つに絵本作家として世界的に名高いカリジェの生まれたトルン(Trun)村が在った。中世時代に建てられたと思われる教会の建つ集落もあった。丘の上に建つディセンティス修道院にも寄ってみたが、中に入ることは出来なかった。この修道院は、存亡に関する幾多の古い歴史があって、ドイツ皇帝による援助とか19世紀初頭のフランス兵による村破壊などの悲劇を経て今日に至っているらしい話を圭子さんに聞かせてもらったので、印象的な修道院として忘れられないものになることだろう。ディセンティスの丘にて、記念の撮影をした。
圭子さん夫妻と |
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