★梅里雪山、濾沽湖と世界遺産の古都・麗江
◆9日目(4月2日) 晴れ! 目次へ
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◆梅里雪山に見とれる
 5:00。満天に星が煌めいていた。快晴の朝が迎えられそうである。
 6:00〜。はやる気持ちを抑え乍ら防寒着で武装、昨日と同じ八塔公園に向う。
 6:40。民家の2階のベランダを借りて陣取る。 ダークブルーの空に青白く梅里雪山の姿が浮き上がって来た【写真下】。 ヤッタ!スケッチブックを広げ、2枚繋げて構図を取る。
未明の梅里雪山
 7:00。梅里雪山の上に、薄い雲が広がって来たが山を隠す雲ではなさそうだ【写真下】。 刻々変貌していく山を凝視しながら、落ち着いて鉛筆を動かした。
神女峰と五冠新山


★主峰(太子峰:6740m)の頂がポッと紅く染まり始め、続いて左方に聳える神女峰が輝いた【写真下】。 (太子峰は山名をカカルポとも言い、雲南省の最高峰である。)
神女峰と五冠新山


★左から神女峰,王冠峰、将軍峰、太子峰、と並ぶ4っの頂きが、揃って朝の光を浴びて輝いた【写真下】。 赤みは瞬く間に消えて行き、山並みは青い空をバックに清楚な白さを増していった。喩えようもなく素晴らしい聖なる眺めであった。
梅里雪山全景


 懸命に写生に取り組んだものの、凡そ40分間の夜明けのドラマ、色をつける時間の余裕はなかった。 しかし、おおいに満足である。しっかり、心の網膜にも焼き付けることが出来たように思う【写真下】
梅里雪山とチョルテン



 8:30。ホテルに戻り朝食。
 9:40。シャングリラに向って出発。徳欽とは永久のお別れになるだろうと思う。
◆梅里雪山と別れを惜しむ
 9:50。梅里雪山迎賓台にて写真タイム。梅里雪山の上を覆った大きな雲が、雪山の輝きも魅力も消し去っていた。 しかし、もう残念な思いはない。改めて、別れを告げる【写真右】
迎賓台にて
白馬雪山峠の小屋
白馬雪山峠の碑


 10:50。白馬雪山の峠(4292m)で、再度、写真タイム【写真左・2点】。 梅里雪山の姿は、この峠を越えると完全に見えなくなってしまう・・・と思うと、やはり未練が残る。 別れを惜しんで、何度もシャッターを切ったが、雪山は雲に隠され薄れつつあった。
◆白馬雪山ともお別れ
 11:20。白馬雪山ともお別れである。威厳ある主峰(5430m)を仰ぎ見乍ら、 しばしの間写真タイムをお願いした(【写真下】。原始林も含めて一面水墨画の様な雪景色。 この原始林には、国家一級保護動物に指定されている『金糸猿』【写真右】が棲息しているそうだ。 世界で最も美しい猿として有名だし、孫悟空のモデルになったとも言われている。 写真でしか見ることの出来ない幻の猿である。
雲南金糸猿の親子(図鑑から)
峠からの眺め
◆「水葬」
 13:20〜。奔子蘭の央宗酒店にて昼食を済ませ、金沙江を見下ろし乍ら走る。 この川の近辺にはチベット族が住んでおり、いまでも「水葬」が行われているそうだ。 「鳥葬」も有名だが、チベット族の人たちは輪廻を信じているから、川魚を食べることはしない。 「あの、白い旗が建てられているところが、水葬をする場所です。」 遠くを指さしてガイドが教えてくれたのだが、ワンテンポ遅れての通訳では間にあわず、 確かめることは出来なかった。
◆黒い陶器の尼西村
 15:45〜。陶器は、窯で焼かれるのが常識であるが、この村では平地で直接焼いて作ると言う。 最も原始的な方法で造られる黒い陶器で有名な村。此処でトイレ休憩。 店先や庭先に、売り物として黒い陶器が沢山並べられていた。 初めて眼にするユニークな器ばかりであった【写真右】
おしゃれな黒い陶器
◆「納パ海」
納パ海パノラマ
 16:20〜。1昨日は、通り過ぎただけの納パ海。今日は路肩に車を停めて、改めてその大きな眺めを見渡した【写真上】。 別名(伊拉草原)と言う。「伊拉」とは土地の言葉で「広大な」と言う意味。 夏場の7〜8月とそれ以外の時期の様相はまったく異なるという。雨期の夏場は、近くの道路にまで水が溢れ、草原全体が湖となる。 画像左側に見える農家までも水没してしまったことがあるらしい。 遠くに見える空港の滑走路は、一段高くしてあるから、水没する心配はないと周さん。 渡り鳥の黒頸鶴が見られるのは9〜3月頃。現在は、まだ乾期で水が少ないから、鳥たちの姿をみることは出来なかった。

 16:50。無事、実力大酒店に帰着。
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