★梅里雪山、濾沽湖と世界遺産の古都・麗江
◆10日目(4月3日) 晴れ 目次へ
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 遂に、今回の旅の最終日を迎えた。今日は,属都湖と松賛林寺の観光をする。

 9:00。ホテル出発。郊外の道で,放牧地へ行くヤクや山羊・黒豚たちに、何度かバスの行く手を阻まれた。 彼らを引率する愛らしい娘たちの姿があったので、窓から撮ろうと試みたが、用心深くかわされてしまった。 人家も無くなった山中で、放牧されている沢山のヤクの姿を見つけたので、車を停めてもらった【写真下】
放牧中のヤク
◆属都湖(標高3750mにある湖)
 10:00〜。入場料を払って入ったものの、季節的に色彩が乏しく魅力的な景観とは言えなかった。 地元の若者が馬に乗り湖畔を走っていたのが新鮮な眺めであったが【写真下】、 これは観光客用の馬。お客が乗ってくれないので退屈まぎれに走らせていたようだ。
属都湖湖畔
◆お粗末なパッケージ
 広い駐車場の前には大きな土産店があり、土地の物産が豊富に並べられていた。 中には、恐ろしげな乾物や様々な漢方薬があり【写真下・3点】、 商売熱心な売り子がさかんに話かけてきたがさっぱり分からず,お互い苦笑いであった。 唯一つ、展示品の中に、「乾燥松茸」を見つけたので本物であることを信じて一袋だけ購入した 【写真右】


漢方薬
購入した乾燥松茸
漢方薬
漢方薬


 ホテルへの帰路、バスの中でその「乾燥松茸」を手にしていたら、袋からパラパラと白い粉末が落ちて来た。 確かめてみると、袋の底が一部裂けているではないか。「お粗末!これでは乾燥松茸が泣いてしまうじゃないか。」 と憤慨していたら、ガイドたちも同調。いますぐ引き返そうと言ってくれた。 運転手や同乗の方たちには申し訳ない気持ちがしたが、狭い山道でUターン。 下って来た山道を再度15分余り走って店長に抗議。取り替えてもらおうとしたが同じ品がなく、 現金で返してもらうことになった。当然のように、店長からの謝罪の言葉はなし。此処は中国なのだと無理に納得する。 ニ袋購入していた同行のNさんが、一袋譲ってくれた。 親切には痛く感謝するものの、いささか後味の悪さを感じてしまった。
 13:30〜。ホテル内レストランで昼食。

 14:30。ホテル再出発。
◆松賛林寺(雲南省最大のチベット仏教寺院)
 14:50〜。ラサのポタラ宮に似ていることから「小ポタラ」と呼ばれているそうだが、 そのスケールの差は余りにも大きいと思った。寺には,現在600名余の僧が生活しているそうだが、 最盛期には1600人を数えたと言う。5階の蔵造りで、タクツアン大殿には1600人が集まれる広間がある。 2階には、金ピカの大きな三尊像が安置されていた【写真右下】【写真下】。 屋内に大きなマニ車回廊があったのも珍しい【写真右】。ダライラマ5世により、1681年に竣工。 ちなみに「松賛林」とは、天界の神様が遊ぶ地を意味するそうだ。
マニ回廊
三尊像の一つ
タクツアン大殿


山腹に大きなサイン
 正面入り口には、奇麗に着飾ったチベットの娘や子供たちの姿があった。 麗江の玉泉公園でも見かけたが、写真のモデルである。わざわざ代金を支払ってまで撮影する気にはなれない。
 郊外の小高い丘に建つこのお寺は、周囲を僧院などに囲まれて要塞のようにも見える大きさであり、立派な姿である。 全体の景観をカメラに収めようと思ったが、バスを停めると地元の人に撮影料を請求されてトラブルも多いと言う。 自分の財産でもないのに、自分たちの生活道路上であることを理由にするらしい。 それ程までに貧しい暮らしのようには思えないだけに、その根性には距離を感じてしまう。 やむなくノロノロ運転で走ってもらい撮影した【写真左】【写真下】
松賛林寺遠望


チベット人家族
 この地方は、もともとチベットに属していた所であり、中国軍がチベットを併合してから雲南省に組み入れられたそうだ。 住人はチベッタンであり、通りで見かける人たちの衣装やその住まいなど、 チベット文化を色濃く見せているのは当然のことであろう【写真左】



 16:00。ホテル帰着。
 18:30〜。ホテル内レストランで打ち上げ会を兼ねて夕食。
 「梅里雪山が見えて、ほんとに良かった!」
 終り良ければ総て良し!である。赤ワインとビールで乾杯!【写真右】
ビールとワインで乾杯
ライン


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