★梅里雪山、濾沽湖と世界遺産の古都・麗江
◆5日目(3月29日) 小雨後くもり 目次へ
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 今日の予定は、期待の玉龍雪山の展望。そして、玉峰寺と束河村訪問の3つである。
◆「雲杉坪」へ
 6:35。ホテル出発。まだ暗い道をビューポイントである雲杉坪に向って走った。 途中で夜明けを迎えた【写真右】。東の空が黄金色に輝き始めた。しばし車を停めて写真タイム。 煌めく曙光のドラマを期待したが、雲は厚さを増し、小雨が降り出した。 天候は下り坂のようだ。展望の期待は薄れ、がっかりである。その間にも、 ロープウエイ乗り場へ急ぐバスが幾台も追い越して行った。
朝焼け
雲の中を昇るリフト


 7:40。ロープウエイ乗り場には、既に10台余りのバスが駐車しており、乗り場には長い行列が出来ていた。 しかも、次々と観光客を乗せた車がやってくる。とりあえず、雲杉坪まで行くことにして、行列に加わった。 若しかしたら、雨雲の上は晴天ということだってあるかもしれない?
 8:00。営業運転が開始された。終点まで15分。途中で雨は雪に変り、雪雲は厚くて何処迄いっても雲の中 【写真左】。 夢みていた玉龍雪山の展望は、はかない夢と消え去った。この雪雲の向こうに、どんな玉龍雪山が在るのであろう? はるばると此処迄やって来たのに!残念でならない。雪化粧した杉の原始林を眺めただけで雪の木道を一回り 【写真下・3点】、滑らないよう足もとを注意し乍ら引き返した。
小雪降る杉の原始林
木道を歩く
雪原の雲杉坪


 ロープウエイを降りると小雨。乗り場には、まだ沢山の人が列をなして待っていた。 展望はないとわかっていても、「旅に出掛けることがなかなか出来ない中国人にとっては2度とない貴重なチャンス。 簡単に断念することは出来ないのですよ。」と、現地ガイド。 さもありなん・・・僕としても、再度訪ねてくるチャンスは、もう残されていない、と思う。
 山を少し下った所にある白水河で、しばし写真タイム。 棚田のような堰が作ってあり、静かな流れの中に佇むヤクの姿があった【写真右】【写真下】。 観光客の記念撮影用に使われるヤクである。生憎の小雨でお客の利用は少ないようであった。

 11:00〜。玉龍雪山の麓、東巴走郎にて予定よりも早目の昼食。 大きな食堂にお客の姿はなく、その上暖房機は故障で動かないという。熱いお茶で寒さを凌いだ。
堰に佇むヤク
白水河の堰
◆「玉峰寺」の椿
 12:00〜。 この寺院は、麗江内の5大ラマ教寺院の一つ【写真右】【写真下】。 境内に在る樹齢約530年の山茶之王(椿の王)の大樹が有名。 元は2本の別々の木であったものが絡み合って成長を続け、現在の姿になったもの。 毎年、立春から立夏にかけて花を咲かせ、花期は100日に及ぶと言う。 その間に、2万個の花をつけるというから凄い。一度は荒廃してしまった寺であったが、この椿を守る為、 清の時代に再建されて現在に至っているらしい。
玉峰寺山門
玉峰寺講堂


 この由緒ある椿の前では、二人揃っての写真でなければならん、 と言うので、同行のカメラマンに頼んで珍しいツーショットを撮ってもらった【写真右】【写真下】

山茶之王(椿の王様)
樹齢530年・山茶之王の前で
◆世界遺産の「束河村」
 13:10〜。 この村は、麗江の世界遺産の一つ。 麗江古城よりも更に古く、約1500年もの歴史を持っている。 しかし、現在観光地として開発が進められており、昔ながらの街の佇まいは少なくなっていると言う。 その面影を求めて、1時間余りの散策を楽しんだ 【写真・13点】

束河村の物干
束河村ゲート
とうもろこしと娘さん
用水の流れる裏通り
静かな街
古い家並
古い街並を歩く
生活用水
束河村小学校校門
庭一杯に藍染めを干す
藍染屋売店


村の広場に屋台が並ぶ
 細い用水路に沿って民家が並び、流れは生活用水として利用されていた。 村の広場には、テント張りの出店が並び、郷土料理を楽しんでいる村人たちの姿があったが、 その料理は初めて目にする珍しいものであった【写真左】【写真下】


屋台で食事をする村の人たち
◆「束河村」での再会
 以前にこの街を訪ねたことのある同行のF氏は、その変貌の大きさに驚き、残念がっておられた。 そのF氏は、その時に撮影した一人の老婆の写真を持参、その老婆の家を再訪しようとしたが、 激しい変りように探しあぐねていた。ところが、路地を歩いていて偶然、その家の主と再会、 持参してきた写真を手渡すことが出来た。主とはその老婆の息子である。 喜んだ彼は、今は人手に渡った当時の家まで我々を案内してくれた。 勿論、以前の家の面影はまったく無いとF氏、でも感慨深げに眺めておられた。 写真をもらった彼は、近所の人たちに見せてまわり、とても嬉しそうであった【写真右・2点】。 こうした心温まる交流こそが、人間同士の親善を深め合える大切な在り方であろうと思う。
在りし日の母を懐かしむ
偶然の再会を喜ぶ
 14:50。ホテル帰着。
 18:00〜。麗江観光大酒店内レストランにて夕食。
ライン


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