★ 2002 花いっぱいスイスの旅
◆15日目(7月25日) 曇り 目次へ
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【本日の旅程】=ルクマニア峠〜Zillisの教会とヴィア・マラ

(◆マークの付いた写真をクリックすると拡大画像が見られます)

◆思いがけないドライブ

 6時起床。7時半頃、食堂に降りてみたが、誰も居なかった。はっきりしない天気なので、皆ゆっくりしているのだろうと思った。
8時半頃、圭子さんから電話が掛かってきた。今日は、天気が良くないから、車で近郊を案内してあげる、という思いもかけない嬉しい話。有り難く、好意を受けることにする。


街道沿いに建つ古い教会

ディセンティス修道院

 9時、圭子さんとハンスがホテルに迎えに来てくれた。
 ホテル前から乗用車で南下、フォルダーライン川に沿って走る道には、古くからの集落があり、その中の一つに絵本作家として世界的に名高いカリジェの生まれたトルン(Trun)村が在った。中世時代に建てられたと思われる教会の建つ集落もあった【写真左・上】。丘の上に建つディセンティス修道院にも寄ってみたが、中に入ることは出来なかった【写真左・下】。この修道院は、存亡に関する幾多の古い歴史があって、ドイツ皇帝による援助とか19世紀初頭のフランス兵による村破壊などの悲劇を経て今日に至っているらしい話を圭子さんに聞かせてもらったので、印象的な修道院として忘れられないものになることだろう。ディセンティスの丘にて、記念の撮影をした【写真下】


圭子さん夫妻と

 


ルクマニア峠

 ルクマニア峠(1972m)【写真左】にてコーヒーブレイク、ベリンツオーナの郊外のレストランで昼食を頂いた【写真右下】。此所から北上、サンベルナルデイーノ峠へ向かう。この峠は、アルプス横断の主要交通路として歴史を刻んでいるらしいが、冬季は通行不能になるので、現在は峠の下にトンネルが掘られ、高速道路となって繋げられていた。


レストラン

 

◆Zillisの教会とヴィア・マラ


Zillisの教会

 Zillisの教会とヴィア・マラなどにも案内してもらった。Zillisの教会は、鄙びた山麓の集落にひっそりと建っていた【写真上】。歴史的には2〜4世紀頃の創建でローマ時代の遺構も認められるそうだ。12世紀初頭に改築され、天井にはキリストの生涯が153枚の板パネルに色彩豊かに描かれており、天井一面に貼り付けられてあった。ロマネスク時代に描かれたらしいこの天井画は、唯一この教会にのみ見られるものなので特に有名なんだそうである【写真下】
 天井画を仰ぎ見るのは大変なので、椅子に鏡が用意されていて覗き込む形で鑑賞出来るようにしてあった。それは丁度、祈りをしているポーズにも似て素晴らしい配慮であると感心させられたが、何時の頃から始められたのかは不明である。


◆天井画◆

◆天井画◆

◆ヴィア・マラ◆

◆断崖の洞窟◆
 ヴィア・マラは、片岩からなる見るも恐ろしい断崖に挟まれている道で、その崖の間に四つの橋が架けられているそうだ【写真左・上】。見上げる高い断崖の途中に小さな窪みがあり、スイスの国旗が立ててあった【写真左・下】。聞けば、其処に銃を持った一人の兵士が立てこもり、この谷を守ったのだという。その背景の話しを聞くことは出来なかったが、この道や橋が作られた歴史には、相当興味深いものがあるに違いない。
 崖縁から谷底を覗いてみると、遥か下の方にライン川の源流となる青い流れが渦巻いていた。およそ70メートル位あるということだった。谷底に下る桟道(341段〜有料〜)があり、小さく動く観光客の姿があったが、暗い谷底に降りてみようという気持にはなれなかった。
 今日は生憎の天候にも拘わらず、路肩に作られた狭い駐車場には観光客の車がひしめいていた。と言うことは、このあたりの観光スポットとしては、かなり有名であることを物語っていたようだ。

◆夫妻に感謝

 事前に何の下調べもしないままに案内してもらった所為か、歴史的にも由緒ある文化遺産との出会いであったはずだと思うのだが、未だにしっかり認識することが出来ないでいるのは情けない話しである。だから、案内して下さったハンス夫妻には、申し訳ない思いがしてならない。それにしても、たまたま日本からやってきた客というだけで、朝から車で案内してくださった圭子さんとハンスさんの親切には、何とお礼を言ったらいいのであろうか。適切な感謝の言葉を見つけることが出来ない。4時頃、ホテルに帰り着いた。

◆日本に無事の電話を入れる

 夕食までの時間、ベランダにて昨日の写生の続きに取り組んだ。その間、家内は留守を頼んだ姉に電話をする為、WaldhausのPOSTまで歩き、こちらの無事を伝え、子供たちの無事も確かめてきたと言う。気配りご苦労、と感謝する。

 6時半、ディナーに降りる。
 サラダ(トマト、キュウリ、チーズ)、スープ(コンソメ)、ラムステーキ、ポテトコロッケ付き、ムース風のデザート。

 外は雨。“今日は、ベリンツオーナまで行ってきた”、と話すと、シェフも女将も“そんなに遠くまで!” と、吃驚していた。

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