★ 2001 ピレネーと北スペインの旅
スペイン国旗  ◆ 5日目(5月28日) 【旅の全体地図】 目次へ
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【本日の旅程】=アルティエス→アイギス・トルテス国立公園→アルティエス(泊)

 素晴らしい快晴の朝を迎えた。ホテルの窓からは、朝日に輝くモンタルト山(2862m)を眺めることが出来た【写真】

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モンタルト山(2862m)
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ボナイグア峠からのピレネー山脈展望

◆ アイギス・トルテス国立公園<Parc national de Aiguestortes>
 8時45分、ホテルを出発。途中、ボナイグア峠<Port de la Bonaigua;2072m>を通ったが、此所がアラン谷アナウ谷の境になっていて展望も良く、バスを停めてもらって一息入れた。勿論、ピレネー山脈が美しく展望出来た【写真上】
 エスポート<Espot>村に近づくと雪を頂く山々が大きく迫ってきた【写真下】。10時、村の駐車場に到着すると、其処には何台ものジープが駐車していた。此所からジープに乗り換えて進む。我々の到着を待って、すでにスタンバイしていたジープ3台に分乗、直ぐに出発した。
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エスポート村へ向かう
未舗装の山道を行く
未舗装の山道を行く
残雪の道を行く
残雪の道を行く

 途中までは舗装された道であり快適な走りであったが、舗装が切れた途端、土埃が舞い、エンジンが唸り、車体は上下左右に揺れはじめた。なるほど、四駆のジープでなくては走れない山道であった【写真上】。その内、次第に残雪も多くなり【写真上】、目的の地点までの走行は危険だという。やむを得ず、ジープを降りて歩いて登ることになった。雪道を歩くことになろうとは、誰も予想していなかったので、覚束ない足どりである。それでも、澄み渡る山上の空気は爽やかで気持ち良く、それぞれ高揚した表情で歩きを満喫していたように思う。


◆ 絶景かな、ピレネーの山々
 展望台まで登ってみたいのはやまやまだったが、皆と同じ行動を取っていてはスケッチする時間がない。僕は一人、途中でキャンセルすることにした。「ゆっくり展望を楽しんできて下さいね!」と皆さんを見送り、急いで写生に取り組んだ。
【油彩画の完成作品はこちら】 【水彩画の完成作品はこちら】
 「素晴らしい展望だったよ!」満足気に下山してきた皆さんと合流、ラテラ湖畔で待っていてくれたジープに乗り、少しだけ下るとマウリシ湖畔に出た。そこには緩やかな傾斜の草地があり、深い緑の湖水をたたえた彼岸には、氷河によって削られたアイギスの鋭峰が素晴らしい景観を見せていた【写真】。湖畔に向かって草地を走って下る人あり、弾む心が見えるようであった。風も無く、心地よい日差しを浴びながら湖畔に佇む人あり【写真】、しばし時の経つのを忘れる思いであった。此所には設立の石碑も建てられてあり、アイギストルテス国立公園を代表するルックアウト地点であることを示していた。
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アイギス・ラテラ峰
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マウリシ湖畔


◆ うずらの姿焼き
 13時過ぎ、エスポート村に戻ってきた我々は、村の古びた家並みを眺めたり【写真】、ロ−マ時代からの石橋を渡ってみたりしたあと、駐車場横の小さなレストラン:ジュクイム【写真】で昼食を頂くことになった。今日の目玉は、ウズラの香草姿焼き【写真】。添えられたサラダは大盛りであり【写真】、ワインやミネラルウオーターは飲み放題のサービスであった。アイスクリームも美味しく頂き、ほとんど貸しきり状態になった店内で、賑やかなランチを楽しんだ。
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エスポート村の家並み
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レストラン『ジュクイム』
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うずらの香草姿焼き
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大盛サラダ


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サント・リセール教会
◆ 寄り道しながらアルティエスへ
 14時半、エスポートを後にしてアナウの谷を下り、15時、アロスド・イシルに到着した。山間にひっそりと佇む12世紀に建てられたというサント・リセール教会【写真右】に立ち寄り、20分程散策。一路アルティエスに向かって山中の道を走った。アルティエスの近く、再度ボナイグア峠で一息入れ、アイギストルテスの山景に名残りを惜しんだ。


◆ 表情豊かなアルティエス
 アルティエスには、まだ陽も高い時間(16時40分)に到着出来た。街の散策を楽しみ、スケッチをする事も出来た。この街の歴史は良くは分からないが、我々が投宿しているパラドールがほぼ200年余の歴史を刻んでいるらしいし、町外れには12世紀に建てられたサンタマリア教会が健在である。と言うことは凡そ1000年の歴史を有していると言うことであろう。町並みには、そうした歴史を感じさせる表情が至る所に見受けられ【写真下】、スケッチの題材は目移りする程に豊富であった。しかし、残念ながら時間はさ程の余裕が残されていなかった。
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アルティエスの裏通り
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歴史を感じる家屋

 20時半、パラドール内のレストランで夕食。
サーモンのサラダ/チキンのクリームソース煮/アイスクリーム。サービスで出された赤ワインもなかなかに美味しいものであった。

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