◆ 不運なフンづけ
昨日よりも一段と寒さが身に染みた。夜中の2時頃、2度目のトイレに起きた。外は月明かりで明るく草地は霜で白く光っていた。懐中電灯は持たずにトイレに急いだ。どこにも人影はなく、どのテントも深い眠りに落ちていた。仮設トイレの近くで小用を済ませ、急いでテントに引き返した。靴を脱ぐ時、紐を締めないままで歩いたことに気がついた。紐を引いても動かない。嫌な予感がした。紐は靴底に張り付いていて、何やら一面にべったり・・・。なんなんだヨ!凄い臭気もするではないか!見れば、家内が使うサンダルの鼻緒にも!・・・このままにしておけば、家内は気づくこともなく使うであろうし、その後の事を考えれば放置して寝てしまう訳にもいかなくなった。
それからの30分余り、一人不運を嘆き乍ら、とりあえず濡れテイッシュを大量に使って応急処置をした。寒さに震え、お陰で睡眠不足のまま夜明けを迎えることになった。幸いと言うべきか、家内は1度もトイレに起きることなく、良く眠ることが出来たらしい。今朝はモーニングティーが運ばれて来る前には目覚め、爽やかな表情をしていた。今日も元気に歩いてくれそうで安心する。 |