◆6日目(3月10日)晴れ
◆再びカトマンドゥへ
8時40分、ロビー集合。 予定は9時20分発だったのに、離陸したのは11時少し前。待たされたが、此処では少しも珍しいことではない。キャンセルにならなかった事を幸いとしよう。帰路のフライトコースは、ヒマラヤを眺める最後のチャンスである。期待を胸に、今度は,1列だけの左側の席を確保した。 双発のOY132便は、軽やかにカトマンドゥへ向って飛び立った(写真左)。晴れてはいるのだが、春の陽気に山並みは霞んで見えた。
ポカラの町並みが視界から消えた頃、空港からは見えなかったヒマラヤ連峰が、今度は見えた。次々と姿を現した。雪化粧した白い峰々が、窓の後方にゆっくり消えて行く。車上から閲兵しているような気分でシャッターを切り続けた(写真下)。右側2列に座っていた人たちも気がついて歓声を上げた。 「私にも撮らせて!」 何人ものカメラが僕の顔の前に集まり、しばし小さな窓は占拠されてしまった。やむを得ない。笑顔で譲る。
12時30分、現地ガイドが「ネパールの物産は何でも揃っているし,品質保証」とご推薦の、先日もトイレを使わせてもらった「総合雑貨店」に立寄る。土産に「イラムティー」と「ヒマラヤの岩塩」を買い求めた(写真左)。
13時30分、バスに乗り昼食会場へ。バスは、細い路地を進み、時には車体をこすり乍ら慎重に走った。自転車とすれ違うのも難しいような路地裏の道を信じられないようなハンドル捌きで会場まで運んでくれた。そこは、又しても日本料理の店「田村」。軒先に「たこ焼き」「焼き鳥」の提灯がぶら下がっていた。安心して食べられる食材であるとは思うが、用意されていたのは「幕の内弁当」。あまりにもスタンダード。感動もないし格別に美味しいものでもなかった(写真右、下)。
◆世界遺産パタン市内観光
◆ネパール最大規模のホテル:HYATT REGENCY KATHMANDU
市内観光が終わって5時、チェックイン。敷地の広さもさることながら、カトマンドゥに於ける最高級国際ホテルの一つと言う(写真左)。玄関ロビーの広さに呆れる(写真下)。部屋も広く,浴室にはバスタブとシャワールームが別という贅沢な造りであった。透明なお湯をたっぷり使い、先ずは旅の埃を流してサッパリする。
◆民族舞踊を楽しみ乍らの夕食
6時20分、バスに乗って夕食に出掛ける。途中、ガソリンスタンドの前を通ると、昼間と同じ様にバイクが列を作り、乗用車も並んで混雑していた(写真左)。ガソリン不足は、相当に深刻らしい。
7年前にネパールを訪ねた時も、最後の夜は街中のこのレストランに案内されたことを思い出した。食べたものは忘れたが、靴を脱いで部屋に入り座って食事をしながら、民族舞踊を楽しむ。地酒を味わい、懐石料理のように、少量ずつ運ばれてくる料理を口に運んだが、これは旨い!と思えるものは一つもなし。2度目となると、その分、感動が薄らいでしまうのだろう。写真撮影は、前回よりも上手く出来たように思うが、感動の薄いものになってしまった(写真下)。
座敷で踊る民族舞踊
◆7日目(3月11日)晴れ
出発時間までゆっくり過ごす。ベランダに出てみたら、懐かしいボダナートが近くに見えた(写真左、下)。
14時30分、TG320便に乗り込み、帰路につく(写真左、下)。カトマンドゥ、サヨウナラ。
18時20分、バンコク・スワンナプーム国際空港着。
乗継ぎに4時間待たされたのは、いささか苦痛であった。
22時35分、TG640便で東京(成田)へ。 約5時間40分のフライト。搭乗を記念して、スチュワーデスからランの花のコサージュがプレゼントされた(写真右)。
◆8日目(3月12日)
06時15分、無事、早朝の成田空港に着陸した。 (終り)