2008カナダへの旅

◆1日目(7月12日)晴れ

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18:05発のJALジャンボ

 JL018便、18:05発。今回はゆっくりの出発である。

 13時、自宅を後にして、いつものように日暮里から京成電鉄特急に乗り継ぎ、16時前には成田空港に到着した。チェックインを済ませ、迷わず保険(AIU)に入っておく。前回のヨーロッパ旅行では医師の診察を仰ぐ事態を経験したし、旅行中の健康に確たる自信がもてなくなってきたからである。

 18:05発のJALジャンボ(写真右)は想定通り遅れて、18:45に離陸。一路バンクーバーに向って飛んだ。所要時間は、凡そ8時間。時差が16時間あるので、到着したバンクーバーの現地時間は、12日の10:50であった。成田を離陸したのが12日の夕刻であったのに、バンクーバーに着陸したら、同じ12日の午前なのだから体内時計が狂ってしまう。

◆小さなトラブル

 空港には、Tさんが出迎えてくれているはずである。6年前になるが、チベットへの旅をサポートしてくれることになっていた方である。空港出口は、出迎えに来た沢山の人たちが溢れていた。その大勢の人の中に居るはずのTさんを探すが、なかなか見つからない。「こんなことになろうなんて・・・!」 想定外の成り行きに、戸惑ってしまう。事前に頂いたメールには、細かに場所の指定がしてあったことを思い出す。楽観していたのでメモすることもしなかったことを後悔しながら、しばし途方に暮れた。

 ぼんやりしていたら、次の便で到着したらしい人たちが出口にやって来た。「時間と出口を間違えたのだろうか? きちんとメモしてくるんだったナ・・・」、後悔しても後の祭りである。万一の為に、と教えてもらっていた携帯番号はメモしてきていたので、家内が居合わせた年配の女子職員に公衆電話を教えてもらった。料金を聞くと、一律25セントだと言い、ポケットマネーからコインを取り出しプレゼントしてくれた。日本では有り得ないサービスであろう。お礼を言い、急いで連絡を取った。Tさんの居場所は直ぐに分かった。何と、公衆電話のすぐ側に居合わせていたのだと云う。家内がTさんと会うのは、これが初めてだったのだからやむを得ない。6年ぶりの再会を喜びあった。

◆少し大きなトラブル


緊張した表情で間違えたバゲージを交換しに行く

無事交換することが出来て笑顔、「よかった!」

 エアポーターの切符を買って、バス乗り場に並ぶ。バスが来たのでお別れしようとしたその時、突然、家内が眼を丸くして呟いた。 「このバッグ、私のものじゃないわ!」  色も形もそっくりだが、確かに他人様の物である。間違って人様のものを持ってきてしまったなんて、未だかってこんなドジをしたことはない。かれこれ1時間の時間が経っていた。間違えられて困っている人のことを思った。最悪の場合、その人も気が付かずに持ち去ってしまったら、面倒なことになる。慌てた。

 Tさんが、直ぐにてきぱきと連絡を取り処置してくれた。一度入国した後、再度荷物ターンテーブルのところへ戻るのは大変なことである。職員の指示に従って(写真左)、元の場所に戻ったら、バンクーバー在住の日本の青年が待って居てくれ、無事バッグを交換。気持ちよく許してくれたそうだが、大事に至らず幸いであった。

 家内にとって、Tさんとは最初の出逢いだったのに、こんなことでご面倒かけることになろうとは! 一生忘れられない衝撃の出逢い? になったものと思う。


お世話になったTさんと

 こんな失敗は初めてのことであるが、「初日からこんなことでは! 気をつけて下さいね。」ニコニコ顔でTさんに釘を刺された(写真右)。思えば、トラブル多い旅の幕開けであった。

 

◆有名ホテル

 一つ遅いバスに乗り、ホテルまで凡そ40分。天気快晴、街は夏の日差しにキラキラ輝いていて眩しい。行き交う人々も、しっかり夏姿である。エアポーターは、ランドマークホテル玄関前で停車。2時前にはチェックインを済ませた。しかし、3時までは入室出来ないと云う。ホテル前の景色を眺めたあと(写真下)、涼しいロビーのソファーで待つことにした。

ホテル前の通りを2階建てバスが走っていた

ホテル前の景色

最上階(42F)が回転レストランになっている

今夜の宿:「エンパイア ランドマーク ホテル」

 このホテルは、正式には「エンパイア ランドマーク ホテル」といい、バンクーバーのほぼ中央に位置して、最上階(42F)が回転レストランになっていることで有名らしい(写真上)。僕らの部屋は16階、南に面した03号室。ベランダから見晴らしを楽しんだあと、仮眠をとった。

◆回転レストラン

 目覚めたら7時を過ぎていた。未だ陽は高いが、42階の回転レストランで食事をすることにした。スープとミックスグリル、コーヒーと紅茶をオーダー。感じの良いウエーターの給仕で、ゆっくり食事を楽しんだ。窓外の景色がゆっくり移動して行く(写真下)。

回転レストランからの眺め

回転レストランからの眺め

回転レストランからの眺め

回転レストランからの眺め

間もなく陽が沈む

 高層ビルの立ち並ぶ街並が続いた後に入り江が現れ、突き出した岬の上に夕日が落ちて行く(写真右)。凡そ1時間で1回転、360度の展望を楽しむことが出来た。日没の続きは、部屋に戻ってベランダから眺めた。

9時半、夕陽は周囲を赤く染めながら、静かに山かげに沈んで行った(写真下)。

16階の部屋から見た日没

16階の部屋から見た日没

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