ルフトハンザ機 |
8:43 日暮里発(スカイライナー) 9:45 成田空港着
12:30 定刻より5分遅れて離陸したルフトハンザ機(写真右)は、現地時刻5時丁度(時差7時間)にミュンヘン空港に着陸した。11時間30分もの空の旅、やはり体にこたえる。特に今回は、血流の悪くなった左足を抱えての旅なので極力予防に心掛ける必要があった。予防とは、エコノミークラス症候群と言われている血栓障害に対してである。
腹部大動脈瘤の手術を受けた時から左足の血管に狭窄部分があることは分かっていたが、最近まで歩行に支障を感じる事もなく過ごして来た。あれから4年が経過した昨今、歩行の度に不具合を意識するようになった。変な言い方であるが、第二の心臓とも言われるふくらはぎが、20分も連続して歩くと酸欠状態になるのである。足が重くなりいわば息切れを感じて苦しくなるので、息継ぎを繰り返すことになり立ちどまる。これでは、山歩きも予定している今回の旅、大丈夫であろうか。心配になり、病院で検査を受けた。
予想していたことであるが、狭窄がより進行していることを視覚的にも確認することになった。医師と相談して、予定している旅を済ませた後、外科的な治療をしてもらうことになった。「気をつけて行ってらっしゃい!」頼りにしている医師は、明るい声で送り出して下さった。深刻な情況ではないにしても、血栓障害の危険度は人一倍高いことを覚悟しなくてはならない。心配性の家内に聞かせる訳にはいかないので、その分気を引き締めての旅立ちになった次第である。
2時間以上同じ姿勢で座ったままにならぬよう注意した。足を動かし、沢山水を飲み、トイレへの回数が多くなるようにも配慮した。手足を伸ばせるビジネス座席を羨ましく思ったが、所詮年金生活者にとっては高嶺の花である。せいぜい注意を怠らないようにしよう。
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