★2005・スイス(イタリア・ドイツ)の旅
◆5日目(7月17日)晴れ
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◆コルヴァッチへ
快晴の朝を迎えた。カーテンを開けたら、ポントレジーナの美しい街並が見えた。 改めて「おかめ」を窓辺に座らせ、しばし朝景色を眺めた
【写真右】
。
ポントレジーナ朝景色
シルヴァプラーナ湖畔に建つ館
8:21のバスでコルヴァッチ駅へ。まだ静かなサンモリッツの街,湖面に映る山や家々が美しかった。 シャンプフェール湖を過ぎ、車窓から懐かしいシルヴァプラーナ湖を眺めていたら、湖畔に建つ赤い屋根の館が見えた。 先年、一度描かせてもらった懐かしい景観
【写真左】
である、バスはあっという間に通り過ぎてしまった。
8:57駅に着く。せっかく9時前に着いたのに、カード支払いでモタつき、ロープウエイ乗車が一台遅れてしまった。
それでも、まだ人出は少なく、頂上駅は閑散としていた
【写真右】
。陽射しは心地よいが、さすがに吹き渡る風は冷たい。 ピッツ・ムルテルには雪が少なく、岩肌がかなり露出していた
【写真下・左】
。 前回見た時と同じように、今日も稜線上にピーク目指して歩いている人の姿があった。 前回は、稜線の下に広がる雪原で雪と遊ぶ人影が沢山みられたが、ここも閑散としており、 雪そのものが白い輝きをなくしていた
【写真下・右】
。風当たりの少ない場所を探して腰を据え、ムルテルを描かせてもらった。
まだ人影のないコルヴァッチ頂上駅
ピッツ・ムルテル(3433m)
左:ピッツ・ベルニナ(4049m)右:ピッツ・ロゼック(3937m)
◆「おかめ」と花の道を楽しむ
11時過ぎ、中間駅ムルテルに下り、フオルクラ・スールレイへ向う。ほぼ平坦な道を凡そ2時間、花を眺め花と遊び乍らのんびり歩いた。 此処にも沢山の花が咲いていた。しかし、風に邪魔されて、なかなか撮影出来ない。 息を止めてシャッターチャンスを狙ったが、大部分はブレのある画像になってしまった。
小さな花々が可憐に咲くお花畑に「おかめ」を座らせてみた。明るい太陽のもと、 綺麗な花に囲まれて気持ちよさそうである
【写真下】
。 途中、雪解け水の流れるガレ場があり、見上げると、氷河の上をコルヴァッチに渡るゴンドラの姿が小さく見えた。 此処の氷河も、以前に比べて痩せてしまったように思う
【写真左】
。
登山道に咲いていた花
◆平和な情景
フオルクラ・スールレイには、沢山のハイカーが寛いでいた。 ベルニナ三山は、夏の陽を白く照り返しながら、今日も堂々たる姿を見せてくれた。 何度見ても,素晴らしい山姿である
【写真下・2点】
。小さな池で水遊びをしている中型犬がいた。 水しぶきを上げ乍ら、はしゃいでいる。その躍動する姿には喜びが溢れていた。 スイスの犬は、ほんとに幸せだと思う。水着姿になって日光浴をしている若い女性が居た。 恋人にオイルを塗ってもらって幸せそうであった。ゆっくり流れる時の中で、限りなく平和な情景を心に刻んだ。
レストランも繁盛していて、使えるベンチは見当たらない。申し分のない陽気だが、吹く風は冷たい。 日当たりの良い岩を背にして風を除け、持参のサンドイッチ・バナナ・紅茶で昼食にした。その場で、写生に取り組んだ。
ベルニナ三山
ベルニナ三山(油彩 P10号)
◆同じ道を歩く
1枚仕上げたので、後はのんびりすることにした。 先年、此処で出会った曽根さん夫妻が、此処からロゼックの谷を下って行かれたことを思い出した。 氷河を近くに眺め乍らの下りは魅力である。まだ時間はたっぷり残っているからゆっくり下ればいい。 疲れたら、途中から馬車に乗ることも出来るし一興ではないか。 それに、馬車の終点はポントレジーナ駅のすぐ近くであり好都合である。 家内を誘ってみたが、足の具合が良くない、と言う。無理はしないことにした。
帰路は、同じ道を辿った
【写真右・上】
。双子を連れた父親と,後になり先になりしながら、 今度は1時間余りでムルテルに到着出来た。駅員に声を掛けられ、ゴンドラ乗り場に急いだ。 我ら二人が乗ったら直ぐにドアが締まり、動きだした。 眼下に見えるシルヴァプラーナ湖が見る間に大きく迫って来た
【写真右・下】
。
16:00発のポントレジーナ行きのバスに乗車、30分ほどで、ホテル前のバス停に到着。グリンティーで一息ついた。
明日はチェックアウトなので、荷物の整理をする。6時半〜ディナー。1時間半かけて、ゆっくり楽しんだ。
ムルテルへの道
シルヴァプラーナ湖を見下ろす
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