★晴ればれ・2004・スイスの旅

◆21日目(9月9日)快晴

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◆Frankness is best!


オーナーと記念撮影
 
 8時、朝食。食堂の客は我々二人だけで、他にオーナーの彼女?らしい女性が一人居るだけであった。オーナーとは初めて会い、挨拶を交わした。
 家内が率直な思いを伝えた。「全く話しかけてくれないから、我々は嫌われているのかと思った。日本で手に入れたデータによれば、A warm welcome awaits you.と書いてあるから、もっとfriendlyであることを期待していた」と。オーナーは嫌いだなんてとんでもないと否定し、I like you.と強調。offだったので迷惑をかけてしまった・・・と、恐縮していた。

 荷造りも完了して、後はチェックアウトするだけである。請求書を見たら,第1日目にChesaでとったディナーの料金が入ってないのに気付いた。オーナーにそれを言うと,「自分が留守していたので、お詫びの印にプレゼントする」と言ってくれた。鍵を返して、記念撮影をする【写真・右】。笑顔で握手して別れる事が出来てよかったと思う。Frankness is best!かな。

◆帰途につく


2階建て列車


  圭子さんたちが11時前にpick upに来てくれて、クールまで送ってもらった。商店街には、まだ人出なし。目的の店に行き希望の品を手に入れた【写真・下。今日は、のんびりしている訳にはいかない。圭子さんたちに見送られて、5番ホームにスタンバイしている12:16発チューリッヒ行き(2階建て列車)【写真・左】に乗り込んだ。


クールの商店街

ショッピング

◆TGVだ!

 

ふと見ると、構内に見かけない列車が入ってきた。家内が、「TGVだよ!」と、教えてくれた。大急ぎで、シャッターを切った。フランスが世界に誇る高速列車TGVである。現在300km/hで営業運転をしているらしいが、この駅を通過するとは思ってもいなかった。いかにも、精悍な感じで早そうな形【写真・下】をしている。アッと言う間に消え去った。


高速列車TGV

 2階席に座り、1時頃、用意してきたサンドイッチ、バナナ、ジュース、チョコレートを食べた。The last lunch in Switzerlandである。
13:48チューリッヒ着。出発まで4時間もある。こんなに早く中央駅に着いたのは,初めてのことである。万一の事を心配する圭子さんに急かされなかったら、もっとのんびりしていたことだろうが、そんな事態に遭わなかった幸運に感謝せねば!
  此処からは、何本もある空港行きの中から14:07発の電車に乗車。10分位で到着した。

◆お互いの安否を確かめる

 搭乗まで、まだ2時間半を残している。ふと、ケルンの街に住む幼友だちのことが懐かしく思い出された。以前、スイスの帰りに立ち寄ったこともあるが、思えば3年位?会っていない。昨年、手術したときは、ドイツから心配の長電話をしてくれたし、お互いの安否が気がかりになってきている。元気にしているかな?声だけでも聞いてみたくなり、電話をした。
  「そこまで来ているのに、どうして寄ってはくれないの!」文句を言う声に張りがあり、元気そうだったので安心する。「次回は必ず寄るから・・・」と約束して電話を切った。あれから1年半、スイスの旅が出来るまでに元気になったことを知り、きっと喜んでくれたことと思う。

◆空港待合室


成田へ直行するJAL452便
 
 ガラス窓から、スタンバイしている白い機体のJAL便【写真・左】を眺めながら思う。天候に恵まれ、健康に過ごせたことを感謝しよう。共に歩いてくれる家内、気遣ってくれる多くの友人のお陰で生かされていることに改めて感謝しよう。今回の旅が、これから始める旅の第一歩になったようにも思われる・・・心も晴れ晴れ・スイスの旅であった。

 待合室は混み始め、バーのテーブルを囲み、大声を出して盛り上がる若者たちにうんざりする。静かな場所を探して、読みかけのミステリー本を開き時間を忘れた。やがて、搭乗案内のアナウンスが流れてきた。

 17:50、JAL452便、10分遅れて離陸。
 12:29、無事、成田空港に着陸。

ライン


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