入園料は無料のこのセンターは湖畔にあり、その敷地は広くゆったりとしている。中央につくられた円形の鳥舎に、タカヘ、プケコが保護されており、自然に近い環境の中で、伸び伸びと生活しているようであった。
タカヘもプケコも飛ぶ事を忘れてしまった鳥である。20世紀までに絶滅したものと思われていたそうだ。1995年現在、タカヘは野生が130羽、保護されている60羽と合わせて、全国で200羽弱しか生存していないらしい。天敵となる捕食動物がいない島だからこその現象といわれている。鳥舎には木立はあるが天井はなく、たまたま飛び越えて外に出てしまったらしいプケコが何羽か、ぶらぶら庭で遊んでいた。人が近づいても恐れる様子はなく、遠くに逃げ出す様子もない。ケージへ入りたくても入れず、金網の中の仲間と語りあっているプケコの姿もあった。何とも平和な眺めであり、心が和む思いがした。 |