★ 2003 ニュージーランドの旅
◆10日目(1月24日) 雨・時々晴れ間 前の日へ
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【本日の旅程】=コロミコトレック・マナポウリ湖→ワイルドライフセンター ケプラートラック 湖畔

(◆マークの付いた写真をクリックすると拡大画像が見られます)


8時、朝食。9時、チェックアウト。
モーテルのおじさんがgreatな眺めだ、と紹介してくれた場所を探してみたが、見つからなかった。諦めて、近くのワイルドライフセンターを訪問。タカヘ、プケコ、ケアなどの保護鳥や、鴨、オオムなどを見て廻った。日本人のツアーも2組訪れて、賑やかであった。

◆飛べない鳥


◆自然環境を活かした鳥舎◆



飛べないプケコ
 入園料は無料のこのセンターは湖畔にあり、その敷地は広くゆったりとしている。中央につくられた円形の鳥舎【写真左・上】に、タカヘ、プケコが保護されており、自然に近い環境の中で、伸び伸びと生活しているようであった。

 タカヘもプケコも飛ぶ事を忘れてしまった鳥である【写真左・下】。20世紀までに絶滅したものと思われていたそうだ。1995年現在、タカヘは野生が130羽、保護されている60羽と合わせて、全国で200羽弱しか生存していないらしい。天敵となる捕食動物がいない島だからこその現象といわれている。鳥舎には木立はあるが天井はなく、たまたま飛び越えて外に出てしまったらしいプケコが何羽か、ぶらぶら庭で遊んでいた。人が近づいても恐れる様子はなく、遠くに逃げ出す様子もない。【写真右下】ケージへ入りたくても入れず、金網の中の仲間と語りあっているプケコの姿もあった。何とも平和な眺めであり、心が和む思いがした。


プケコと遊ぶ

◆テアナウ湖畔

 テアナウ湖畔【写真右】で写生に取り組んだ。この湖は、国内で2番目に大きなものでり、Te Anauとは、マオリの言葉で「雨のように水がほとばしる洞窟」という意味だそうだ。前回、その洞窟の一つを訪ねた。対岸にある鍾乳洞であるが、そこに生息している無数のツチボタルが青く光っていた神秘的で美しい光景が忘れられない。その対岸を中景に入れた構図で1枚描いた。その後、木陰で昼食。湖畔に遊ぶ鳥たちにもパンをちぎって与え、一緒に寛いだ【写真下】

◆静かなテアナウ湖畔 ◆

餌に群がる水鳥たち

◆ケプラートラック、その1


ケプラートラック入口

 昨日買い求めた地図を眺めていたら、すぐ近くにあるケプラートラック【写真左・上】を一部だけでも訪ねてみたくなった。昨日もその入口だけは覗いてみたのだが、今日は駐車場に車を置いて少し歩いてみることにした。
 砂利道を少し歩くと、水門の横に出た。湖とWaiau川が水門によって合流していた。水は渦を巻きぶつかりあって、激しく渦巻いていた【写真左・下】。水門のコンクリート壁にはextreme dangerの表示があった。「泳ぐな、舟で近づくな」とも書いてあったが、こんなところで泳ぐ人はいないだろう。見るだけでも恐ろしい眺めであった。
 湖に沿ってDock Bayまで30分の標識があり、その道を進んだ。林の中のトレイルは、よく整備されていて歩きやすかった。2人、3人で歩く人とすれちがい、笑顔で挨拶を交わした。どの人も軽装であり、歩くことを楽しんでいるのが良くわかる。中には、何も持たずに一人歩く人の姿もあった。湖畔に刻まれている細い道は平たんで、うっそうと茂る木立には木漏れ日がキラキラ当って眩しかった。時おり小鳥のさえずりが聞こえたが、探してみても姿は見えなかった。静かな森の小道は、心安らぐ快適な道であった【写真右下】

◆快適な森の小道◆

激しい水門の渦巻

◆ケプラートラック、その2


吊り橋を渡る
 Dock Bay手前で引き返し、もう一つの出入口を訪ねてみることにしてマナポウリに向かって走った。ここの駐車場にも数台の車が停められてあった。張り紙があり、ドロボウがactiveなので、貴重品を車内に残さないように、と書かれてあった。残念なことだが、ニュージーランドも平和なだけの国ではないらしい。トラックの入口を入ると、すぐに吊り橋があった【写真左・上】。橋から見下ろすWaiau川の水の色は深緑色に近く、豊かな水量を見せながらマナポウリ湖に向かってゆったりと流れていた。
 橋はしっかりとした造りで、さほどの揺れを感じることはなかった。高所恐怖症の家内ではあるが、大きな恐怖感はなかったらしい。橋を渡り、トレイルを少しだけ歩いてみた。此所にはシダ類が茂り、鬱蒼とした林の中に細い道が続いていた【写真左・下】。時計を見たら、もうすぐ7時。村へ引き返すことにした。


◆シダ類が茂る小道◆

◆シェイクスピア・ハウス

 昨夜の中華料理店に寄って夕食を済ませ、昨日約束しておいた今夜の宿:Shakespeare Houseにチェックインしたのは8時頃だった。寝室が2つ。TVとソファーのある居間、食堂、キッチン、バスルーム。各々の部屋には、「Romeo and Juliet」「Twelfth Night」「Henry V」などと戯曲の題のパネルが付けられていた【写真右】。部屋の壁にもShakespeare関連の絵や写真が飾られており、それらは皆以前と同じであった。何でも、オーナーはShakespeareの子孫だという話であるが、確かなことは分らない。こんなに広い部屋を2人で使うとは贅沢であると思う。しかも、料金は安く申し分なかった。   
ハイネッケン350ミリリットル一缶を、2人で飲む。今日も、忙しく動いた一日だったように思う。
明日はキーサミットへ向かう。

 


Romeo and Juliet

 



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