★ 2003 ニュージーランドの旅
◆7日目(1月21日) 晴 前の日へ
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【本日の旅程】=ベアレイ→アーサーズパス→Janthe湖畔→FOXグレイシャー

(◆マークの付いた写真をクリックすると拡大画像が見られます)

◆マセソン湖

 昨日より天候が良くなったように思われ、急いで出かける準備を整えた。チェックアウトを済ませて、マセソン湖へ急ぐ。既に沢山の車が駐車しており、少々遅きに失したようだ。湖を巡るルートを歩き始めたら、戻って来る人々と次々にすれちがった。
最初のViewpoint に到着。幸い風もなく、湖面には、クック山とセフトン山が並んで美しく投影していた【写真右】。此処に腰を据えて写生しようか、と考えたが、この景観が人気の湖であり、狭い場所だが沢山の人が立ち寄るViewpointである。思い直して、更に奥まで進み、Reflection Island まで行った。湖の中へ木製の展望台が突き出ている懐かしい場所である。湖面には、さざ波が立ち始め、clear な山の投影は見られなくなったが、この場所からの展望はポスターなどにも紹介されているNZ西部の代表的な風景である。ベンチに腰をおろして写生に取り組んだ。家内もスケッチブックを開き、鉛筆で写生にトライした。
 カーパークまで35分の標識に従い帰路についた。懐かしい快適なウオーキングルートを楽しみ、結局湖を1周してしまった。これで一応、この村でしたいと思っていた写生は、概ね出来たと思う。
今日はこれから、予定より1日遅れたがワナカまで移動する計画である。しかし、今夜の宿は現地に到着してから決めようと思っているし、ワナカまでは凡そ250キロの道程がある。あまりのんびりとしてもおれないかな。時刻は11時、ワナカに向かってスタートした。

 


◆投影が美しいマセソン湖◆

◆パトカーに停車させられる

 Fox Glacier を出て間もなく、パトカーが路肩に停車していて、2人の警官に車を停められた。何ごとかと一瞬緊張したが、若くてハンサムな警官は、にこにこしながら出身地を尋ねた。“日本だ”と答えると、日本語で書かれた交通規則のパンフを手渡し、“安全運転を!”と言って見送ってくれた。交通事故も少なく、治安のいいこの地方では、警官の仕事もこんなことでもしていないと暇で仕方がないのかもしれない。

 

◆ワナカを目指して走る

 Jacobs River を過ぎ、Bruce Bay で小休止【写真下・左】。昨日と同様に波はかなり高く、沢山のカモメが舞い飛んでいた。時刻は12時、此所で昼食にした。カモメは人に慣れていて、車のすぐ近くまでやって来る【写真右】。窓の下まで来てじっと見つめられてしまうと、素知らぬ振りも出来なくなる。パンくずなどを投げてやると喜んで食べた。リゾート地になっているらしいParinga湖は通過、次に現れたMoeraki 湖畔に車を停めて小休止。群生する黄色の花とベージュ色のつくし風の植物がきれいであった【写真下・右】。


餌をねだるカモメ

◆Bruce Bay ◆
 
◆Moeraki 湖畔◆

タスマン海を望む
 間もなく車は海岸に出た。Knights Pointで又も小休止。海を見下ろす断崖絶壁に展望台が作られてあり、この辺りについての案内パネルが立ててあった。案内によれば、sealやペンギンの生息地らしいが、見下ろす所に浜辺は無く、彼らの姿を見ることは出来なかった。海中には幾つかの岩がつき出ており、此所にも沢山のカモメが舞っていた。この青いタズマン海を西の方角に辿ればタスマニア(オーストラリア)である。遠くを眺めてみたが、海上に船影なし、島影も見あたらなかった【写真左】
 ハーストまで、海岸沿いの道がしばらく続いた。道の左側に続く沼津の千本松原を思わせる林は、海からの防風林だろうか【写真】。林の尽きるあたりでワナカへ行く6号線に乗り、タズマン海とはお別れした。
 HAASTの町(前回はここに在るモーテルに1泊した)を抜け、Haast川の広い河川敷を左に見ながら走行、Gates of Haastで小休止。何の案内もないが、橋の下を流れる急流の水と岩の色のコントラストがダイナミックで美しい眺めであった【写真右】

渓谷

◆ワナカ湖と再会

 Haast Passを通過すると、ようやくワナカ湖が姿を現わした。南北に長く伸びた大きな湖である(前回はこの同じ道を、北に向かって走った。降りしきる大雨の中をいささか心細く思い乍ら走ったことが、懐かしく思い出された)。ワナカ湖畔を離れるとすぐに、前方にハウエア湖が見えてきた。Boundary Creek休憩所に立ち寄ってみた。時々陽は差すが、湖面を走る風はかなりの速さであり、帽子は冠っておれない程の強風であった【写真右・上】。このHawea湖も、なかなか眺めのよい湖であったのだが、さすがに人影はなかった。湖の南端で6号線と別れ、ワナカ方面へハンドルを切る。まもなく、再びワナカ湖が見えてきた。湖畔までは一走りであった。

 ヴィジターセンターの駐車場に車を停めて、地図とガイドブックを拡げて宿探しをする。とりあえず、友人のSさんたちが泊まったと言うMooringに行ってみることにした。それは、レイクサイドに建つ5ッ星のモーテルであった。部屋を見せてもらい、ベランダからの眺めが気に入ったので即決【写真右・下】。2泊することにした。

 日暮れまでの時間が惜しい。早速ベランダに腰を据え、湖の写生に取り組んだ。家内は、近くのスーパーに出かけ、沢山の食料品を買込んで来た。ブロッコリー、トマト、キウイ、ソーセージ、ハム、ワイン、ジュース、パンとテイー、etc。前回、僕の為に、咳止めの薬を調合してもらったpharmacyは以前のままだったが、小さかったスーパーが大店舗になって繁盛していた・・・と、懐かしそうに町の様子を話してくれた。


Boundary Creek

◆ベランダからの眺め ◆


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