◆ プレ・ループ
ピラミッド式寺院で、規模壮大。最上階の中央祠堂から眺める平原の遥か遠くにアンコールワットを望むことが出来た。此所では火葬の儀式が行われていたらしく、中央伽藍の前には、死者を荼毘に付したという石槽が置かれていた【写真】。火葬場もあり、火葬された遺体の骨を洗浄する場所も残されていた。 |
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◆ ニヤック・ポアン
現在は水が涸れてしまっているが、池の中央に浮かんでいるのがそれである【写真】。ニヤック・ポアンとは、「絡み合う蛇」を意味するそうだが、この祠堂の基壇は、2匹の大蛇によって取り巻かれていた(基壇の左右に立ち上がって見えるのが大蛇の頭)。この池の四方には小さな池が配されており、中央の池の樋口を通して流れ出す水が、それぞれ信仰上の目的に沿った働きをしたそうである。伝説に基づく馬も1頭池に佇んでおり(画面の左端)、物語性の強いロマン溢れる遺跡であった。 |