◆ 南イタリア風、初日の朝
宿泊した『アメリカン・パーク・ホテル』 |
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明け方、ザンザン降りの雨音に目を醒まされた。時計をみたら、まだ4時じゃないか・・・すぐに2度目の眠りに沈んでいった。枕元でモーニングコールのベルが鳴った。驚いて飛び起きた。思いがけない程に深い眠りに落ちていたらしい。カーテンを開けてみたら、白み始めた空が見え雨は上がっていた。街路灯にはまだ灯がついており、街?はまだ眠りから醒めていない。何処からともなく、鶏の鳴き声が聞こえてきた。見渡してみると、周囲には低い山が居並んでおり、まだうす暗いその山麓には農家が散在しているのだろう。時を告げる鶏の声が彼方此方で呼応し始めた。このホテル【写真】は、山に囲まれた小さな盆地に建っていることが分かった。見れば、時計の針は6時を指していた。何だと?モーニングコールの約束は7時じゃーなかったのか?!メモを見て確認した。どうも一時間、時間を間違ったらしい。時間が浮いたので、モーニングシャワーでスキッとする。7時、思った通り、再度モーニングコールが鳴った。
朝食の席で、添乗員がぼやいた。「モーニングコールは7時だからねって、3度も念を押したんですけどねぇ・・・。」フロントに抗議したら、昨夜の担当者からの引継ぎに時間の指定はなかったし、日本人はいつも6時だからね、と少しも悪びれずに答えたと言う。イタリアは、そんなお国柄なんだーーー。気にしないことにしよう。 |