パレット  世界の国々・出逢の風景   〜オセアニア編〜
< 画像をクリックすると拡大して見ることが出来ます >
オルガス
油彩 8号
オーストラリア
1999年4月
1999年4月、ほぼ1ヶ月間を掛けてオーストラリアを巡りました。大陸の中央部分に在るのがオルガスという岩山です。宮崎駿映画の『風の谷のナウシカ』のモデルになったことでも有名です。夕刻になると一時岩山全体が赤く染まることでも有名です。沢山の観光客と一緒にワインを飲み乍らその時を待ちました。丁度月の姿も浮かび上がって忘れられない情景になりました。
テカポ湖
(油彩・6P)
ニュージーランド/南島
2003年1月
 テカポ湖は、ミルキーブルーに染まった湖水の美しさが魅力である。湖畔に連なっている低いセピア色の山並が湖面に投影していて美しい。南北に細長く横たわる湖面の色が微妙な濃淡の違いを見せており、これも又美しい。北の方角に目を転ずれば、Mt.Cookを主峰とするサザンアルプスの山並みが白く輝きながら湖上に在った。夢のように美しい景観であった。単純な構図にしたのは、このブルーの魅力に的を絞りたかったからである。
マウント・クックへの道
(油彩・8F)
ニュージーランド
2003年2月
 【2月1日】 昨日はあまりの強風に途中で撤退したが、今日、改めて挑戦。昨日の暴風の凄さを物語るかのように、あちこちにマウンテンデージーの無惨な姿がさらされていた。道の右側を流れる川は次第にその川幅を狭め、氷河湖が近くなったことを窺わせた。すれ違った外国人カップルに尋ねたら、「まだ先だけれどもaround thereだ」と言い、山のridgeを指さしてくれた。走り抜ける冷たい風と瀬音に耳を傾けながら、マウント・クックへの道を遡った。しばらく歩いたら、突然氷河湖が現れた。(日記から)
ワナカ湖畔
(油彩・8M)
ニュージーランド/南島
2003年1月
 ワナカ湖畔に到着してから宿探し。ゆっくり車を走らせながら、展望の良さそうな宿を物色する。レイクサイドに建つモーテルがよさそうであった。部屋を見せてもらい、ヴェランダからの眺めを確かめる。気に入ったので即決。日暮れまでの時間が惜しい。早速ベェランダに腰を据え、湖の写生に取り組んだ。(日記から)
Mt.Sefton
油彩・P30
ニュージーランド
2003年2月
 2003年2月、ニュージーランド南島を車で旅をしました。97年に次いで2度目になりますが、南半球のアルプスと言われるサザンアルプスを訪ねるのが主たる目的でした。その山脈の中央に聳えるMt.Sefton(3158m)は、最高峰であるMt.Cook(3754m)の陰に隠れてあまり有名ではありません。しかし、その堂々とした姿には威厳があり、前回も油彩画として描かせてもらった僕の大好きな山の一つです。7月、第5回日本山岳画協会大町展に出品しました。
  3月、次の山行に備えての健康チェックで、破裂寸前の腹部大動脈瘤が発見されました。緊急入院・手術・・・、危うく一命を取り留めましたが、この幸運に恵まれなかったら、このMt.Seftonの絵は僕の絶筆になっただろうと思います。そんな意味で忘れられない作品となりました。
雨のストローン
水彩・29.5×42.0cm
オーストラリア/タスマニア島
1999年・夏
 オーストラリア大陸の南:インド洋に浮かぶタスマニア島は、地図の上での見かけは小さいが北海道とほぼ同じ広さをもっている島である。大陸と違って緑が濃く、中央部には山も聳え起伏に富んだ地に魅力を感じて訪ねてみた。確かに島は濃い緑に覆われていたが、その分、降雨量が多いということでもある。
 レンタカーで小さな漁港の町:ストローンに着いた日は雨天であった。次の日も朝から雨、時折篠つく強い降りになった。波止場に在るスーパーで食料を買い求め、店の軒先を借りて写生した。安藤広重が描いた東海道五十三次の中の傑作「庄野」を思い出したが、雨降る景色を描いたのは、初めての事である。
花咲く湖畔
油彩・F6号
ニュージーランド
1998年・初夏
 ニュージーランドの自然は、日本の自然に良く似ていました。日本だけに留まらず、スイスや英国や北欧的な自然の良さも合わせ持つと言われています。南島は過疎の島。素朴な自然が残されている所です。
 南島だけをおよそ1ヶ月、レンタカーを使って取材して廻りました。季節は初夏、氷河を抱えるアルプスがあり、島のいたるところに大小数えきれない程の湖がありました。美しい水面が光り、湖畔には多彩な花が咲き乱れ、羊の群れる伸びやかな丘陵地の眺めには、心を癒される思いをしました。町には緑溢れる公園があり、民家の庭にも花・花・花。島全体が美しい自然公園のように思われました。旅で接した多くの人たちの優しさも、この豊かな自然のなせることだろう、と思ったことでした。
エアーズ・ロック
油彩・M8号
オーストラリア
1999年・夏
 朝・夕、刻一刻と変る赤い岩肌は、とても神秘的。先住民族アボリジニが、今なお聖地として崇めているのが頷けます。
 鎖を頼りに頂上まで登ってみました。正に360度。地平線が円く一本の線に繋がって見えました。標高348m、麓を1周すると9.5km、地下6000mまで繋がっていると言われる世界最大の1枚岩です。頂上まで休まず頑張れば約1時間で登れるのですが、この急斜面を走って登った男がいます。何と、たったの12分で!ギネスに記録されているそうです。




〜世界の国々・出逢の風景〜
アジアヨーロッパ北米・中央アメリカ南米オセアニア日本国内地中海

【HOME】