★ 1999-2000 ポルトガルの旅
国旗  ◆ 1日目(12月31日) 【旅の全体地図】 目次へ
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【本日の旅程】=リスボン(市内観光)→マルヴァン(泊)

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◆リスボン からスタート
 スタ−ト地点は、ポルトガルの首都・リスボン<Lisbon>です。1775年の大地震で壊滅的な被害を受けたので、現在のリスボンは現代的なビルの多い姿に変貌しています。しかし、かっては植民地帝国といわれ、最大の繁栄を謳歌していた大航海時代(15世紀から16世紀)の栄華を、ジェロニモス修道院<Mosteiro dos Jeronimos>《世界遺産》【写真】や、新天地を求めて船出して行ったといわれる地点に建つ壮大な発見のモニュメント<Padrao dos Descobrimentos>【写真】、そしてベレンの塔<Torre de Belem>《世界遺産》などを見学しながら、当時を偲ぶことにしました。 

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発見のモニュメント
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ジェロニモス修道院

 コメルシオ広場<Praca do Comercio>からテージョ川に沿って西へ向いました。Nさんがガイドしました。『あんまり川幅が広いので、海と間違える人が多いのですが、これは海ではなくて川なのです。』岸壁に停泊している大きな客船や大西洋を航海してきたらしい貨物船を眺めていると、外洋に面した大きな港だろうと思っても不思議ではありません。ほんとに広い。日本にいて、これほど大きな川を見る事は出来ないから、なおさらにその感を深めました。


◆ アルファマ地区

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オールドタウンのアルファマ地区

   ジェロニモス修道院の前は、相変わらず沢山の観光客で賑わっていました
ゆっくり観光したい仲間とは此所で別れ、
画家のG氏と2人、タクシーを飛ばしてオールドタウンのアルファマ地区<Zona da Alfama>へ急ぎました。 このアルファマ地区は、コメルシオ広場の東、南に面した斜面に残る古き良き時代の街並です【写真】。しかも、生活そのものまで当時のまま残されているような、そんな独特な雰囲気を感じさせる所なのです。迷路のような細く薄暗い道が不規則に交差しており、その道に八百屋がありパン屋があり、バルや小さな文房具店があり、隣接して立派な教会が建っています。路地を歩いていると、 頭上に洗濯ものがひるがえり、子供を叱りとばしている母親の大声や、泣き声も聞こえてきました。飾りのない生活そのものがそこにあり、気持ちの休まる思いがします。 そんな雰囲気が気に入って、以前来た時もここでスケッチをしました。今回は、仲間もいることだしのんびりしている時間はありません。階段ばかりの斜面を、忙しく移動しながらの取材に息を切らせてしまいました。


◆ マルヴァンへ
   夕刻も迫る頃、テージョ川に架けられている
ヴァスコ・ダ・ガマ橋を渡り、マルヴァン<Marvao>に向いました。太陽は西の水平線に傾き、左右にどこまでも広がる展望には、半ばあきれながら見とれていました。橋の長さは何と18キロもあり、まるで琵琶湖の上を走っているようでした。この橋が開通した時は、橋の上にテーブルを並べて5000人の人たちが一度に食事をしたこともあると聞きました。それは、ギネスの記録として残されているのだそうですが、何と平和で幸せな光景だったことでしょう。想像するだけでも楽しくなってしまいます。そのテーブルの一つで、僕も食事をしたかったなーと思うことでした。

 その後、リスボンから東に走り、大理石産出で有名なエストレモス<Estremoz>を経由、そこから北に方向をかえて、スペインとの国境に近いマルヴァンにやってきました。

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