★2005・スイス(イタリア・ドイツ)の旅
◆15日目(7月27日)晴れ 目次へ
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◆快晴の2日目
 6時。アラリンホルンやドームなどに、ほのかなモルゲンロートを見ることが出来た【写真右】。 快晴の朝を迎えたが、テラスから見上げるドームのピークに白い雲、噴煙をあげているかのようである【写真下】
アラリンホルンのモルゲンロート
テラスからのドーム


 朝食後、宿の主人夫婦と記念撮影【写真右・2点】。迎えに来てくれた車でLa Gorgeへ移動する。 荷物を預かってもらい、プラッティエン駅へ向う。上り坂を少し行くとAlpen Expressの駅があった。 もう少し先にプラッティエンとレングフルーの2個所へ行くロープウエー駅があった。 2000年完成というから、まだ出来たばかりと言えそうだ。
ホテルのオーナー夫妻と
パークホテル
◆プラッティエン訪問
 プラッティエン(2570m)からの展望は予想通りの素晴らしい眺めであった【写真下】。 正面にミシャベル連峰があり、その主峰:Dom(4545)の鋭峰が、左にテッシュホルン(4491)を従えて印象的である。 しかし、この鋭峰には、夜明けと同時に小さな雲がかかっていた。 陽が昇るにつれ、それは次第に大きくなっていき、間もなくピークの大半を包む勢いとなった。 中腹からも雲が湧き上がり始めた。何はともあれ急ぎ、Domの写生にとりかかった。


プラッティエンからのドーム


 ほぼ40分経過した頃、Domの姿は雲に隠されてしまった。 見切りをつけて道具を仕舞い、他の展望を楽しむことにした。 5分も歩けば、ヨーロッパ最大のマットマークダムとダム湖が見えるとガイドブックにあると言う。 高所恐怖症の家内を励ましながら、岩場の道を登った。 遥か彼方に確かめることが出来て満足、記念撮影を済ませて引き返した【写真右】【写真下】
記念撮影
マットマークダムとダム湖が見えた
 岩場の陰でランチ。風当たりの強いこんな所にも、 必死に根を張り可憐な花を咲かせている植物を見つけた【写真下・4点】。 撮影していたら、太っちょのおじさんが声をかけてくれた。“こっちにも可愛い花があるよ!”。 岩上から見下ろしたら、日当たりの良い建物の壁を背に風を除けて日向ぼっこをしているタンクトップ姿のおばさんを見つけた。 先程、絵を覗いて誉めてくれた二人連れ。気がついて手を振ってくれたので、僕も手を振って応えた。 何とも、心温まるフレンドリーな一時であった。
登山道に咲いていた花
◆ハンニック訪問
 沢山の雲と白くガスってきた展望に見切りをつけ、午後の時間は、以前行ったことのある展望台:ハンニックへ行くことにした。 ホーサースの山々が綺麗に見えるかも知れない。 其処からサースフエーまで歩いて下り、うまく行けば芝田さんが出会ったマーモットやシュタインボックにも会えるかもしれない。 1時半、再びリフトで下って街中を抜け、ゴンドラ駅に向った。

 ゴンドラは、凡そ10分で550mの高度差を稼いで2350mのハンニックへ。 以前来た時は、更に上の方に向うルートを歩いたが、今回は、ここからのんびり下ることにする。 時刻は、2時半を回っていたし、標準コースタイムは1:15。我々は、その倍の時間を想定しておかねばならない。 しかし、時間のゆとりに問題はない。

 「歩き方」には、だいぶ急な下りと書いてある最初の部分もさほどのことはなく、のどかな山道をジグザグに下る。 予想していた通り、ホーサースの山々は西日を受けて美しく見えたが、やはりピークは雲の中であった。 Fee氷河は横巾が広く見え、流れ落ちる水の音も相まって雄大な眺めである。 しかし、年々衰退して行く氷河の未来を想像すると、一抹の淋しさを感じない訳にはいかない。


 沢山ではなかったが、此処でも可憐な花々との出会いを楽しみ、家畜小屋の壁に張り付いた妖怪に目を見はっていたら、 木立の中にも同じような妖怪がいたので吃驚させられた【写真右・2点】。 登る人もまだ結構いて、“コンニチハ!”と日本語で挨拶してすれ違う少年たちが可愛いい。 マウンテンバイクで巧みに下って行く若者たちもいた。しかし、期待のマーモットに会えなかったのは残念である。 山麓近くで、ちょっと珍しい牛に出会った【写真下】
ヒマラヤのヤクと遠縁にでもなるのだろうか。
木立の中の妖怪
家畜小屋の壁に妖怪
毛深い牛
◆スイス滞在も後わずか
 郵便局まで辿りついて、グリンデルワルドのホテル・ベルエアエデンへ電話。 此処は、昨年泊って気に入った宿である。主人のピーターは、覚えていてくれたと言う。 希望の部屋は取れなかったが、29.30の2泊を予約することが出来た。 今回のスイスでの最後の訪問地になる訳で、もう終りになるのか・・・という感慨がよぎる。

 すぐ近くにあるはずのLa Gorge。 位置関係はわかっていたので、凡その見当で歩き始めたが、道は逆の方向に伸びてしまって大きな遠回り。 疲れた足腰には、殊更に遠い道程になってしまった。 しかし、街中の其処此処に立っている消火栓が何とも可愛いく、心を和ませ疲れを癒してくれる【写真右】。 こんな遊び心が街を明るく親しみやすいものにしているようだ。
 La Gorgeに辿り着いた時、宿の息子がカギを持って飛び出して来た。 昨日見たときは気づかなかったが、バス・キッチン・冷蔵庫付きの部屋であり、つまりアパートホテルということがわかった。 7時頃、dinnerに降りた。料理は、昨日の宿の方がベターであった。
村の消火栓
ライン


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