★ 2002 花いっぱいスイスの旅
◆9日目(7月19日) 快晴 目次へ
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【本日の旅程】=スネガ〜ロートホルン

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◆夜明けの姿が一番美しい


夜明けのマッターホルン
 2時にトイレへ立った時は星空だった。6時前、空には雲が広がりマッターホルンの姿も見えず。6時過ぎ、山頂だけがモルゲンロート。見とれているうちにマッターホルンが薄く纏っていた雲は消え去り、惜し気もなく白い躰を露にしていく。透明な青い夜明けの空を背景に、いつも乍ら見事に美しい名山である【写真左】

◆再度、スネガへ


ホテル・パルナス

 7時15分、朝食。そして、チェックアウト。駅まで電気自動車で送るのは、今や有料のサービス。歩いて行くことにする。マダムは、レース編みのシオリをサービスにくれて、にこやかに送り出してくれた。荷物はホテルに預けて、再度ロートホルンへ向かう【写真右】。ブラウヘルトまで片道切符を買えば、往路は昨日使わなかった切符でOKである。

 

 

 


メトロのトンネル

 トンネルの中を進み【写真左】、8:30のメトロでスネガ(2288メートル)に上がった。今日は、快晴。何処から眺めようとも、文句のない素晴らしい展望である【写真下・左】。早くも展望台のレストランは、沢山の観光客で賑わっていた【写真下・右】。しかしながら、此処に留まっておれるのは午前中だけである。のんびりはしておれない。


◆オーバーガーベルホルン◆

◆展望台レストラン◆

◆ロートホルンから


◆ヴァイスホルン◆
 ドーム、ヴァイスホルンなども、昨日とはうって変わって見事な眺めである【写真右】。ロートホルンのピーク(3103メートル)は、日射しが強く、風は弱かったので、1昨年の様に寒さに震えることはなかった【写真下・左】。ちょっと見た目には気がつかないが、岩だらけの地面にしがみつくようにして可憐な花が咲いている。踏み付けないよう注意して歩く。9:30、マッターホルンの写生に取り組んだ【写真下・右】。天気が良いので、何人ものハイカーや観光客が覗いていった。

◆ロートホルンからの眺め◆
◆ロートホルンから◆

◆モンテローザを讃える詩

 モンテローザに向かって立っている看板には【写真下】、その二つの高峰を称える詩がドイツ語、英語、フランス語、日本語で書かれてあった。


モンテローザを讃える詩

Martin Lehner
“From the west the route is long,
 From the east the route is steep,
 But it is wonderful to stand at the top“

“西からの道程は遠く
 東からの道程は険しい
 だが、頂上に立てば気分最高“

  マクニャーガからは良く見えなかったが、今日はその2峰もしっかり眺めることが出来た。尖った方のピークがNordendである【写真下・左】。しばし、展望を楽しんだ【写真下・右】


◆モンテローザ(4634メートル)◆

マッターホルンを背景にして

 

◆名残りを惜しみながら

 ゴンドラ駅にトイレなし。レストランのトイレは、ゲストでなくては使わせないと言う。客寄せの為に、協定しているのであろうか。そうであるとするならば、スイスらしからぬこと。早急にトイレを設置すべきである。
 11:30分のゴンドラでブラウヘルトへ。ここでしばらく名残りを惜しんでスネガへ。12:15発のアルペンメトロに乗車、去りがたい思いでスネガを後にした。

◆だから、スイスが好きになる

 ツェルマット、13:10発、ブリークへ向かう。いつものように、クラインマッターホルンが見送ってくれた。ツェルマット、さようなら。ブリーク、14:33着。ブリークからヴエンゲンまでの料金(26.2)を聞いて、リージョナルパスは思いとどまる。
"First class or second class?"
  "Of course second, please!"
"Why?"
  "We are pensioners."
そんなやりとりがあり、優しいお姉さん駅員は、頼まないのに接続表を作ってくれた。スイスならではの心暖まるサービスである。

◆焦った乗り継ぎ

 列車が、何故かSpiez手前で停まってしまった。車内アナウンスが流れて「5分遅れる」という。思わぬ事故のためシュピーツ駅での乗り換えには、いささかあせった。インタラーケンでも、やはり焦った。効率のよい接続にも、たまにはこうした落とし穴がある。ラウターブルンネンで乗り換え、17:14分、ヴェンゲン着。懐かしの宿:エデンへの坂道を上がる。ヤレヤレである。

◆5年ぶりのホテル

 5年ぶり?の宿である。ほとんど変わってはいなかった。しかし、にこやかに応対してくれるマダムは、当時のマダムとは別人のように思われた。イメージしていた姿とのギャップがあまりにも大きく、かなり若く見えたからである。若しかして、燃えるような恋をしているのであろうか、と思う。改めて、5年前と同じ女性であることを確かめたことである。
 2室見せてもらったが、ユングフラウが展望出来る部屋に即決。それは、5年前に泊まったのと同じ部屋であった。勿論、ベランダからの眺めも同じであった。早速に腰を据えて写生に取りかかった。

 6時半、夕食。チーズフォンデュ(パン)、白ワイン、サラダ、スープ、魚、デザート(アイスクリーム)。パルナスとの格差を思う。仕方ない。

◆ヨーデル演奏会

 

今夜は、週に1度ヨーデルの歌手がやって来て、この食堂で演奏することになっている。先年、スイスで知り合った写真家の剣持さんからの情報で、その演奏会の曜日に合わせて予約、今回の旅の楽しみにしていた夜なのである。毎年、この時期スイスに来ている剣持さんも写真愛好家の人たちを引き連れてやってくることになっている。

 


飛び入りの日本人グループと

 食事を済ませて一度部屋に戻ったが、間もなく階下からアコーディオンの演奏が聞こえてきたので、食堂に戻った。食堂にはドイツ人の観光客が多数ディナーを楽しんでおり、その中に立ってヨーデルを歌うダンディな中年男の姿があった。その歌手は、通称「ヨーデルフリッツ」と言うそうだが、アコーディオン奏者の名も同じフリッツだった。途中から、剣持さんもグループの人たちを連れてやって来た。久しぶりの再会を喜びあって、一緒に演奏を楽しんだ【写真右】。会の盛り上がりはいまいちであったが、歌と演奏に合わせて踊り出した年輩カップルの見事なステップには思わず拍手!【写真下・左】ヨーデルフリッツも箒の棒をベースに見立ててパントマイム演奏を披露したり【写真下・右】、剣持さんも日本の歌を独唱したりして協力していた。ともあれ、楽しい夜の一時であった。


見事なステップ

パントマイム演奏

 シャワーを済ませてベランダに出た。風はないが冷えた夜気が爽快であった。ユングフラウが夜空に白く浮き上がり、暖かく光る窓の灯りも点々と見えて、静かな山里の夜がふけつつあった。ふと、近くで人の声がした。見れば、1階の屋上に丸い小さなテーブルを挟んで、マダムとヨーデルフリッツの二人がグラスを手にして座っている姿があった。

 

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