★ 2002 花いっぱいスイスの旅
◆8日目(7月18日) くもり 目次へ
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【本日の旅程】=スネガ〜ブラウヘルト〜フィンデルン

(◆マークの付いた写真をクリックすると拡大画像が見られます)

◆スネガに行く

 4時頃トイレに立つ。山は見えず、今日もダメか? 6時、やはりダメ。7時頃、外を見たらかなり山が見えた。雲は多いが、青空も見えた。嬉しくなって、食堂に急ぎ朝食を済ませて部屋に戻ったら、もう青空は消えてしまっていた。しかし、今日はスネガに行くことにした。
 ケーブルカーの駅はホテルから近い。ロートホルンまで往復切符を買い、9:00発のアルペンメトロでスネガへ上がる。天候の所為か乗客はまばら。スネガからいつも眺めていたマッターホルンの姿は雲が多く部分的にしか見えないので、ブラウへルトまでロープウエイを乗り継ぐ。此所は、標高2577m。冷たい風にさらされながら、ビューポイントに腰を据え1時間位粘ってみたが、やはり厚い雲は取れず徒労に終わってしまった。仕方のないことである。

◆今が盛りのお花畠

予定の時間が大幅に余ることになったので、ロートホルンまでの往復切符は復路を残して、スネガまで歩いて下ることにした。山の展望は断念せざるを得なかったが、足元を見ると、アルプスならではの沢山の小さく可憐な花々の競演があった。こんなに多くの花が美しく咲き乱れているのに出会ったのは初めてのことである。時間は充分あるので、たっぷり楽しみながらゆっくり下った。フイルムも惜しまず使った【写真】。思いもかけない花いっぱいの山道に満足である。お花畠に座り込んで昼食。持参した弁当(クラッカー、ゲタパン、チーズ、リンゴジュース、バナナ、白湯)は、格別に美味しい御馳走となった。


スネガで出会った花々

◆主役不在の絵

 下る人はほとんどなく、登ってくる人たちと挨拶を交わし乍ら、ゆっくりスネガへの道を辿る。左下に湖を眺めたのみで、湖畔近くにはおりなかった。スネガの駅を見下ろす丘で小休止。何度か辿ったこのルートは、常にマッターホルンを正面に眺めることが出来るので人気が高いのだが、今日はさっぱりである。ままよ、そのうち風向きが変われば姿を現すかもしれない。何時、現れてもいいように、主役の居場所を確保して構図をとる。しばし、写生に取り組んだ。

◆歩いて下山


パラダイスでビール
 いつもなら観光客で賑わっているスネガのレストランも閑散としているようだ。時計を見ると2時過ぎ、まだまだ時間はたっぷりある。雲は厚いが雨の心配はなさそうだし、このままのんびりツェルマットまで歩いて下ることにする。
 いつも立ち寄るフィンデルンの小さなレストラン・パラダイスに、今日も立ち寄った【写真左】。崖に張り出したテラスでビールを飲み、トイレを借りる。どういう訳か、今年も新しいオーナーに変わっていた。途中、林の中で雨がぱらつき始めた。お互い、さっさと歩くことは困難になっていることを実感しながらの下り、より慎重な足取りとなった。
 最後でルートの選定を間違い、ホテルからは遠い地点に下りてしまったので、バスを利用して帰ることにする。バス停のベンチの回りには、面白いオブジェが幾つもあった【写真下】。ホテル前を流れるフィスパ川に架かる橋の上にはカメラを構える日本人が多数居た。見れば、マッターホルンが姿を見せ始めているではないか。ホテルへと急ぎ、少しの時間ベランダからの眺めを楽しんだ。
バス停のオブジェ

◆贅沢三昧のdinner

 7時頃、dinner
サラダ、フォンデュシノワーズ(ビーフ、ポークを串に刺し、フォンデユ鍋に入れて加熱、数種類あるソースの中から好みのものを選んで頂く)、フライドポテト、スープ(コンソメ)、デザート(フルーツサラダ)。
今夜のメニューにも満足。満腹。美味しいディナーであった。

 明日は、ヴェンゲンに移動するので荷物の整理をしておく。最上階の47号室、ベッドに横になると、窓の向こうにはおぼろに白いマッターホルンの姿があった。何という贅沢!と思い乍ら、眠りについた。

 

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