★ 2000 のんびり・スイスの旅
 ◆ 2日目(7月12日) 【全体地図】 目次へ
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【本日の旅程】=チューリヒ→ツェルマット(泊)

 昨夜は、本格的な雨降りになったが、夜明けと共に降り止んでくれた。動きだした電車に起こされて、まだ曇り空のままの川岸を一人散歩した。6時を少し回った朝の街には、路面電車がレールを泣かせ乍ら走り去るだけで、歩く人影はない。スイス最大の都市、中世の魅力を色濃く伝えているチューリヒの街の佇まいは、殊に川岸の眺めを中心にして僕のお気に入りの景色である。

◆ トラブル
 今朝は、特別に用意した最新型のデジタルカメラで撮影しようと張り切って早起きしてきたのだが、何故なのか、突然のトラブルに見舞われてしまった。改めて、使用解説書を読んでみたが解決出来そうにない。勿論カメラ店に相談に行く事も叶わず、カメラに詳しそうな日本人を探すことも無理であった。泣く泣く、今まで撮影した画像を犠牲にして最初から撮り直すことにした。せめてもの、初日のトラブルでよかったと慰めながら。(その後は快調に作動。未だに原因不明なのが無気味ではあるが・・・)

◆ 5度目のツェルマット
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ブリーク駅より赤い列車でツェルマットへ
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ツェルマット駅前通り
 今日は移動日。ベルンとブリークで乗換え。ブリークからは赤い列車【写真上左】に乗ってツェルマット <Zermatt> へ向かう。
 午後3時前にツェルマットに到着。今回で5回目の訪問である。マッターホルンと相性が良いのだろうか、今まで見えなかった事が無い。次第に青空も見え始め、1年ぶりの訪問に心が浮き立つのを覚える。
 駅前広場には、かって見たこともない程の多くの人たちがいて驚かされてしまった。よく見ると、大半は学生の団体であり、彼等の溢れるエネルギーが広場に充満しているのであった。はるばるここまで来たのに何たる騒音!。ゲンナリしてしまう。
 チューリヒから送った荷物を駅で受け取り、のんびり散策し乍ら宿に向う。駅前通り【写真上右】は、相変わらず観光客で賑わっていた。半分位は日本人か?と思われ、外国に来ているのに、その実感が薄れてしまう。
 教会前の墓地に立ち寄った【写真下】。此所は、いつ来ても美しい花々で飾られており、気持ちが安らぐ。白く清楚なエーデルワイスが咲いているのを見つけた。

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白い花がエーデルワイス


◆二つ星のホテル
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HOTEL RHODANIA

 今夜から3泊する予定のHOTEL RHODANIA。花飾りも少なく貧相ではあるが、これでも2星のホテルである。1昨年は、この向いに在るアパートを借りて自炊した。昨年は、この先の坂を登ったユースに宿泊した。おおむね流れ星の旅渡世だから、今年は大層贅沢をすることにした訳だ。
 人気のない玄関に立つと、しばらくしてオーナーが現れ、さっさと荷物を持つて、部屋に案内してくれた。何も聞かれないので心配すると、日本人はあんたたちだけだから、と言う。無愛想なのは、言葉の壁かな?と思われた。希望した通り、眺望の良い3階の部屋を用意しておいてくれたので満足する。
 ディナータイムになったので食堂に降りた。何と、ぎっしりの満席では食事がはじまっており、僕ら二人に全員の遠慮のない視線が集まった。予想もしない事態に一瞬その場に立ちすくんでしまう。聞けば、彼等はスキーの合宿に来ている地元の中学生であると言う。男女半々位であった。その大勢の子等を相手に、一人だけの中年ウエイトレスが、もはや表情も固く凍らせたまま超忙しく立ち回っているではないか。気の弱い僕は、そんな彼女にワインのオーダーをすることも出来ず、声を掛けることも憚られてしまった。せっかくリッチな気分で初のディナーを楽しみにしていただけに、何とも場違いな、落ち着かない夕食をとらされることになってしまったのは残念である。

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