昔、一度訪ねたことがあるのだが、その時は雲に包まれて周囲の山は何一つ見る事が出来なかった。残念な思いを引きずってきた展望台である。記憶に残っているのは、ピークの展望台にキリストの磔刑像があったこと。やはり、ヨーロッパ最高地点にある展望台であるから、一度は展望を満喫しておきたいと思ったのである。クライン・マッターホルンの往復チケットを買い、1時半、ゴンドラに乗り込んだ。見上げる稜線上に巨人を思わせるマッターホルンの姿があった(写真左上)。
フーリ(1886m)で乗り換え、トロッケナー・シュテーク(2939m)で再度乗継ぐ(写真右上)。目的のクライン・マッターホルンは3883m。富士山は3776mだから、100m余り高いことになる。エレベーターで上がり、更にアルミ製の階段を登りつめてヨーロッパで最高の高さを誇る展望台に立った。先ず最初にキリストの磔刑像が目に飛び込んできた(写真左下)。懐かしい。空気が澄んでいたからフランス領に聳えるヨーロッパでの最高峰:モン・ブラン、その右側にグランドジョラスの姿も確認出来た。
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