2008フランス周遊の旅

◆9日目(11月29日)曇り・晴れ

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◆ヴェルサイユ宮殿


ヴェルサイユ宮殿入口

ヴェルサイユ宮殿前広場で

宮殿前広場に乗馬学校の生徒の姿があった

 フランス随一の観光スポットであるといわれるヴェルサイユ宮殿(世界遺産)、一度は観ておこうと思ったので、オプショナルツアーの仲間に入れてもらった。朝1番の予約が取れたので、ホテルを8時に出発。外はまだ暗かった。凡そ20kmの郊外にあるヴェルサイユ宮殿には8時40分に到着。宮殿入り口で9時の開門を待つ(写真上/右)。続々と観光客が集まり始め、順番を無視して入ろうとするグループがいたりして、少しだけ悶着があった。


宮殿の広い庭

宮殿の庭園

宮殿の庭にあった噴水池

宮殿の庭園

宮殿の庭園

遥か地平線まで宮殿の庭である

広いわねぇ!

ライオンと天使の彫像

 世界一の大きさである宮殿というだけあって、その庭園の広さには呆れてしまった(写真上/左)。宮殿内部の装飾も贅を尽くしたものであり、栄華を極めた当時の貴族社会の日常を少しだけ伺い知ることが出来た(写真下)。


沢山の天上画

沢山の天上画

天上に描かれた絵

宮殿の部屋にはそぐわない現代美術が展示されていた

◆哀れなマリーアントワネット


マリーアントワネットが使っていたベット

 絶対君主制のもと特権階級の貴族たちと庶民との格差が頂点に達した時、起こるべくして起きた大革命は歴史の流れであったように思う。市中引き回しの上処刑されたマリーアントワネットは、確かに悲劇のヒロインに違いないとは思う。しかし、オーストリアの皇帝の娘として生まれた時から姫として育ち、フランスの王妃になってからも更に広大で華麗極まる居住空間が日常の生活であった彼女にとって、特権階級に生きることを固執したのは当然であろうし、庶民を見下す彼女を革命勢力が許さなかったのも当然なことであったろうと思う。彼女が生活していた部屋を眺めながら、歴史の流れに呑まれてしまった彼女を哀れに思った(写真右)。

◆モンマルトル

 12時、パリ市内のレストランで昼食を済ませた後解散。午後はフリータイムなので、地下鉄を利用してモンパルナスを訪ねてみることにした。オペラ座下から乗車、約20分でモンマルトルに到着。地上に出てみたら、嬉しいことに陽が射しており、予想以上の観光客で賑わっていた(写真下)。フランスの冬の名物、焼栗を買う。
 サクレ・クール寺院正面の広い石段には大勢の人が集まっており、その人たちの前に若い男性が向き合って立ち、ギターを奏で乍ら歌を歌っていた。聴き入る人、唱和する人もいて、いかにも文化的で芸術家が集うモンマルトルに相応しい景観だと思った。


寒さのせいか青天上の観光バスにお客の姿はなかった

地下鉄:OPERA駅ホームにて

オペラ座

オペラ座の正面を見上げる

サクレ・クール寺院

サクレ・クール寺院

◆テルトル広場でモデルになる


サクレ・クール寺院正面からパリ市街を見下ろす

 サクレ・クール寺院からパリの街並を見下ろすと、モンマルトルが丘の上の町であることがよく分かる(写真上)。寺院の中を一巡りして、テルトル広場に立ち寄ってみる。此処は沢山の画家が観光客と交流を深める広場としての観光名所である。今日も自作の絵を売る画家、似顔絵を描く画家たちで賑わっていた。椅子を持たない何人もの画家が、日本語で誘いをかけてくる。それだけモデルになる日本人が多いのであろう。A夫人も、旅の記念に似顔絵を描いてもらうことにした。彼女が選んだのは女流画家、垢抜けした美人であった(写真下)。


サクレ・クール寺院の天上に描かれていたキリスト

パリの名所風景は見ないでも描ける

テアトル広場で美人画家に描いてもらう

完成した肖像画を手にして記念撮影

 モンマルトルの裏通りをぶらぶら散策し乍ら、坂道をくだった。ロートレックやルノアールが活躍した風車のあるモーラン・ド・ラ・ギャレットは静かな佇まいであったが、赤いネオンが輝くムーランルージュには活気が感じられた。時計を見ると4時半、さて、残された時間をどのように楽しむか、ロータリーに腰を下ろして作戦会議である(写真下)。お尻の下を地下鉄が走り抜けた。


石壁から抜け出そうとしている男

風車のあるレストラン

ムーランルージュ

地下鉄の換気口の上で一休み

◆♪オオ、シャンゼリーゼ!♪


凱旋門の前で

 フランス最後の夜である。花の都パリの中心:シャンゼリゼを散策することにした。ライトアップされた凱旋門には風格があった。陽が落ちて気温もぐんと下がり、乾いた冷気が気持ちよく感じられる。広い通りを沢山の車が光りながら川のように流れ 飾り付けられた街路樹の光り輝く歩道にも着飾った人たちがゆっくり移動する。♪オオ、シャンゼリーゼ!♪ ネオン輝く明るい通りを歩いていると,それだけで気分も高揚してくる。小さなザック背負って歩く彼女らの姿には、そんな気分が横溢していた(写真右/下)。


シャンゼリーゼを歩く

シャンゼリーゼを歩く

◆本日のデイナーは鍋一杯のムール貝


今日のディナーはムール貝

ムール貝を食べたレストランの前で

 腹時計は7時。ム?ル貝専門の店を見つけた。ディナータイムでもあるし、覗いてみたら結構繁盛していた。予約なしでもOKと言うので、店員の案内でテーブルにつく。間口は狭いが、奥行きが深いのに驚く。大通りに面して店を構えるということの大変さが、理解出来たように思う。
 鍋一杯のムール貝(ポテトフライ付き)をオーダー。軽くビールで乾杯した。ムール貝は、予想以上に美味かった。6〜7センチの大きさでオレンジ色の肉はプリッとした食感、癖のない味わいも感じが良く、最初はボリュームの多さにビックリしていたが、いつのまにか食べ尽くしてしまった。少量のポテトを摘み乍ら、今日のディナーは、これだけで満腹になってしまった(写真上)。満ち足りた気分で、再度地下鉄を利用してホテルへ帰る(写真下)。


今夜のホテル

ライン


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