9時、チェックアウトして荷物を預け、まだまわっていない札所巡りに出掛けた(5カ所残っているが、その内2カ所は遠すぎるので諦める)。
札所Bは,気付かず通り過ぎたが、以前にさんざん苦労して探したC【写真上・右】は、思ったより簡単に見つかった。
懐かしい道【写真右】にはMがスケッチしたベンチもそのまま残っている。
農家のそばのstation4からの風景は、正に“死”に描かれた風景そのものであった【写真下】。
Mは早速描き始めた。私は一度ホテルへ引き返したが、その途中で札所Bを発見した【写真上・左】。
"Return to the Homeland"は、山の位置をずらして描いたようにも見えたが、たしかにパネルのあたりから見た風景であろうと思われた。
[死]に描かれた山並み
セガンティーニが歩いた道
Mの所に戻ってきたら、画板やパイプ椅子を持ったグループが札所Cのそばで、リーダー(?)の説明を聞いていた。
次々と通り過ぎるハイカーたちが「ヤア!」と声を掛けて行く。
そんなハイカーの中に私たちと同じ位の年配の夫婦がいて、一言断ってMの絵を見に近寄ってきた。
そして、自分が描いた絵も見てほしいと言う。
それは、小さなスケッチブックにカランダッシュの色鉛筆で丁寧に描いた風景画であった。
M に“綺麗な色で素晴らしい”と誉められ嬉しそうであった。