★キューバの休日8日間
◆2日目(1月14日)くもり 目次へ
目次
前の日へ
前の日
次の日へ
次の日
 エアカナダ988便、10:30 ハバナへ向って離陸。
 15:20 首都ハバナの玄関、ホセ・マルティ国際空港に着陸。時差+1時間。小雨が降っていた。
 空港から観光バスに乗り込み新市街の観光に向う。今日から18日までの観光は、この専用バスを使うことになる 【写真右】。 ゆったり座ることが出来てありがたい。現地ガイドの中年男性Mさんが乗車。5日間、彼のガイドのお世話になる。流暢な日本語で挨拶を受けた。
専用観光バス
◆革命広場に立つ
ホセ・マルティー記念塔
 最初に案内されたのはシティセンター。此処は、革命広場である。小雨の中をバスから降り立った。
 まず最初に眼を引いたのは、この国で、最も高い建造物になるらしいホセ・マルティ記念塔【写真左】。 次に、広場を挟んで反対側に建つゲバラの顔を描いた大きな建物【写真下・左】。内務省(共産党本部)の外壁であるらしい。 革命記念日などの国家的行事が行われる時は、この広場に数十万人が集まると言うから凄い。
 革命が成功した時の、熱気に溢れる情景を写真で見たことがある。もう50年近い昔のことである。 大群衆に向って演説するカストロの情熱的な姿がだぶって思い出された。しかし、実際の盛り上がりは、 その場に居合わせなければ分かるはずもない。苦難に耐え勝利を勝ち得た者にしか解らないことだろう。 長い年月、虐げられ続けてきた人間でないと実感出来ないことだと思う。想像を絶する程に熱く燃え上がったであろう革命広場は、 今は小雨に濡れ静まりかえって人影もまばら。黄色いココナツ・タクシーがポツンと一台、観光客を待っていた【写真下・右】。 時の流れを実感する。
革命広場に立つ
キューバ名物:ココナツ・タクシー
◆おお!クラシックカー!
 街の信号待ちで、ふと気がついてみると、そこにはクラシックカーが勢揃いしていた【写真右・上】。 正に堂々たる姿である。街中を我が者顔で走っているのがクラシックカーであることには気付いていたが、 改めてその数の多さを見せつけられた思いである。駐車場に並んでいる車を眺めてみても、 大体が一時代前の車(1940年代?のアメリカ車)であった。

 恥ずかしながら、キューバでは、まだ走っているようだ、 という程度の予備知識しか持っていなかったのである。出発前に観た映画『ブエナビスタソシアルクラブ』では、 確かに貫禄のクラシックカーがハバナの街を走っていたが、映画だから・・・と思い、現実がこれほどまでとは思って もいなかったのである。オオ!オオ!・・・感嘆の呟きを連発するばかりであった。動くクラシックカー博物館とでも言おうか、 そんな感じの街中に迷い込んでしまったようだ。 【写真右・下】
街中を走る貫禄のクラシックカー
勢揃いしたクラシックカー
◆車不足のキューバ
 この国では、外国の新しい車を輸入することより優先しなくてはならない懸案事項が山積しているのだと言う。 政府関係は別扱いとしても、希望しても個人で新しく車を購入することは許可されないのが現実だというから、 当面は手持ちの古いアメリカ車に頑張ってもらわねばならないのだそうだ。但し、オリンピックでメダルを取ったり、 国の誉れになるような業績を作った個人に対しては特別に許可されると言う。これは北朝鮮と似ているな、と思った。 ともあれ、輸入したくてもままならない現状では、中古車の部品を寄せ集めては、走れる車を維持していかねばならないらしい。 街のいたる所で、修理中の車を見かけた。
 街中で時たま見かけた乗合いバスは、満員の乗客ではちきれそうであった。通称ラクダバスと呼ばれているそうだが、 定員160人なのに、通勤時には300人以上乗せて走ると言う。撮影のチャンスを狙っていたのだが、果たせなかった。 そもそも公共バスの絶対数が不足しているのだそうだ。
 観光客の為の乗り物には、専用の高級タクシーがあり、ココ・タクシーと良く似た三輪駆動のタクシーも走っていた 【写真左下】。人力で走るビシタクシー【写真右下】が一番多かったように思う。それに、ヨーロッパの 観光都市で良く見かける馬車が、この街でも活躍しているようであった。

 この街には2連泊する。同じホテルに連泊する訳だが、昨夜のホテルに比べて、そのレベルの低さにはがっかりである。 幸い、お湯のシャワーを使うことは出来た。寝苦しい暑さなので、備え付けのエアコン用スイッチを入れた。確かに涼風は 吹き出すのだが、うるさい騒音も発生して睡眠を妨害する。天秤にかけてみて、エアコンのスイッチを切ることにした。
 シーツを一枚だけ、お腹にだけかけて横になる。寝苦しい夜であった。
オート3輪のタクシー
人力3輪車
ライン


ホームへもどる
HOME
目次へもどる
目次
目次へもどる
前の日
次のページへ
次の日