6:24 ホテル発
6:46 ヘリコプター基地着
7:42 離陸
◆ 夜中から体調不良
お腹の調子が悪い。夜中に何度もトイレに起きた。朝食は抜くことにした。元気は出ないが気力でカバーする。フンザまで、幾筋かの氷河を観光しながらヘリで移動するというのが本日のメインである。窓外の景色を楽しみながらの楽しいフライトのはずであったが、僕はお腹を暖めながら、早く、到着することだけを願っていた。「視界が良くない」、「残念だなぁ・・・」という会話を耳にしながら、機内では、ほとんど眼をつぶったままで過してしまった。
8:02 ダソー
8:12 アスコーレ
8:30 ビアホー氷河スノーレーク上空でUターン。濃いガスのためにヒスパー峠(5,151m)は越えられず、スカルドゥに戻ることになった。
9:13 スカルドゥ帰着
10:45 スカルドゥ発。改めてインダス川沿いにフンザへ向って飛ぶ。
◆ カリマバードの畑に着陸
カリマバードの畑に着陸 |
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11:56 ヘリは速度を落とし、ゆっくり高度を下げ始めた。窓から下を見下ろしたが、どこにも空地らしい地面は見当たらなかった。斜面には民家と畑があるだけである。そんな斜面に向かって、ヘリはゆっくり下りていった。
眼下の民家は、突然、舞い降りてきたヘリの強風に煽られて、家の中がメチャメチャにされていた。庭の土や小物などが開放的な家屋を包んで渦を巻き、その中で男が慌てふためいている、誠に気の毒な情景を見てしまった。
そんな事などお構いなしに、ヘリは畑の中に着地した【写真左】。畑と見えたが、それは単なる草地であった。草地のはずれには燃料用のドラム缶が積んであったので、ヘリコプターの為の空地であることが分かった。迷彩を施した軍のヘリが珍しいのであろうか、子供や村人たちが大勢集まり待ち受けていた。サングラスをかけた制服姿の空軍将校が我々を先導、すぐ横の村道に待機していたジープまで案内してくれた。偉そうな軍人に案内されて空からやってきた日本人、村人の目にはどのように映っていたのであろうか。いささか、忸怩たる思いがしないでもない。
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◆ フンザ・ビュー・ホテルにて写生
体調が回復しないので、休養することにした。Tさんが心配して、持参のインスタントヌードルを提供してくれた。Tさんのご主人は内科の先生、先代からの開業医ということだ。その奥さんがこれなら消化も良いだろうからと勧めてくれる食べ物だ。ありがたく頂戴する。お湯を注ぎ、出来るだけ柔らかくして食べてみた。しかし、しばらくして後、受付けてはもらえないことが証明されてガッカリである。
午後から観光することになったが、僕はホテルに留まり写生することにする、と参加を辞退した。フンザに来たのは、これで確か3度目だと思う。だから、附近の観光ポイントにさして強い関心はなかったからである。屋上に上がってみたら、ウルタルとフンザの谷が眺められた。雲が多く、ウルタルは時々顔を見せるだけのはっきりしない空模様であったが、椅子とテーブルを用意してもらい、写生に取り組むことにした。料理人たちが、入れ代わり立ち代わり覗きに来ては話しかけてくれるので、大いに迷惑であった。しかし、笑顔は忘れないように努力した。
13:30 皆さんは、ジープで観光に出発した。
(ウルタル2峰、ダスタギール、モルヘンサール、ルブカールサール、ムミヘルサールなど展望出来た由。)
14:45-15:40 グルキン氷河観望。パスー氷河観望。
17:50 ホテル着
◆ 歓迎のスペシャルディナー
夕食は別館に移動、踊りと演奏を楽しみながら賑やかなひとときを過した。民族楽器の演奏に合わせて【写真下】、次々と現れる踊り手は、男ばかりである。よく見ると、彼等はみんなホテルの従業員であった。彼等に誘われて、何人もの人が楽しそうに踊りに加わり【写真下】、仲間同士で踊り、踊れぬ人も手拍手を打ちながら楽しんだ。最後にホテルのオーナーも見事な踊りを披露してくれた。オーナーと若手のカメラマンが競演したが、オーナーの方が余裕を見せた【写真下右】。さすがである。ホテルの従業員がみんなで精一杯のサービスをしてくれているのが分って嬉しく思った。 |
テーブルに並べられた沢山の料理は、美味しそうであったが【写真下】、強い香辛料や油を使った料理らしいので断念した。デザ−ト用の果物やお菓子も沢山用意されていたが【写真下】、これも諦めた。再び、Tさんがウドンを提供してくれたので、宴の後、1人自室で頂いた。ああ、何たる侘びしさ。どうしてこんなことになったのか、よく分からないだけにイライラしてしまう。Tさんが勧めてくれた整腸剤を服用しておく。
(フンザ・ビュー・ホテル泊) |
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