2009フランス&スイスの旅

◆18日目(8月1日)快晴

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7時10分のアイガー、晴れ!

6時前に起床、ベランダからアイガーを眺めてみると、山頂に小さな雲が二つだけ。快晴である。陽が登るのはこれから。1時間たったら雲は放射状に広がり、見事に美しい模様を見せてくれた(写真上)。

◆エンゲルベルグへ


美しい沿線の風景

美しい沿線の風景

 6時半、食堂に降りてみたら、既に日本人グループが食事中であった。7時19分発インターラーケン行きの電車に乗り込み、40分後にはルツェルン行きの電車に乗り換えた。この路線は、美しい景観を楽しめることで有名である。9時53分、予定通りHergiswil駅に到着出来た。ここで30分の待ち合わせ。同じ電車に乗り合わせていた日本人女性に声をかけられ、家内はお喋りに付き合う(写真右下)。彼女(ONOさん)は、世界一周のチケットを持っての一人旅だと言う。如何にもバイタリティ溢れた女性であり、50歳位かなと思っていたら、60歳を過ぎたと聞かされて驚いた。


美しい沿線の風景

Hergiswil のホームで一人旅のONOさんと

10時25分発、エンゲルベルグ行きの電車に乗り込む(写真左下)。電車は急な勾配を力強く登り(写真右下)、11時12分、ようやく今日の目的地エンゲルベルグ駅に到着した。グリンデルワルドを出発してほぼ4時間が経過していた。


この電車に乗り換えEngelberg に向う

電車は急勾配を登った

◆ティトリス山頂へ


小型のキャビンに乗り込む

ロープウエイ乗り場

 "15年程前に来たことがある"、という彼女を信用して後について歩いていたら、目指すロープウエイ乗り場とは逆の道であることに途中で気が付いた。30分余りの遠廻りとなった。貴重な時間とエネルギーをロスしてしまったが、彼女を責めることは出来ない。談笑しながら、一緒に小型キャビンに乗り込み(写真上/右)、彼女とは途中駅(トリュプゼー)で別れることになった。

 次のシュタント駅までは、80人乗りのゴンドラ。トリュプゼーが見る見るうちに小さくなって行く。凡そ5分の所要時間であった。


ロープウエイからの眺め

トリュプゼーとシュタント駅

頂上展望台からの眺め

頂上は一面銀世界であった

此処からティトリス山頂駅までが世界で初めての回転式空中ケーブル「ロッテール」であった。ロープウエイに乗ったまま360度の視界をぐるりと楽しむことが出来た(写真上)。とは言え、期待が大き過ぎたのであろうか、さ程の景観ではなくがっかりであった。

ティトリス山頂(3238m)は、一面銀世界であった。雪の上を歩いて周囲の山々を見渡す(写真右上)。ヴェッターホルン、アイガー、メンヒ、ユングフラウ等々・・・しかし、残念乍ら薄くガスがかかりクリアーな展望とは言い難い。展望台は賑わっており、中国からの観光客が多かったように思う。若者たちは雪を手にしてはしゃいでいた。
 氷河の一部をくり抜いた氷窟見学も料金に含まれていたので、入ってみた。規模は小さなものであったが、照明が工夫してあり楽しませてくれた(写真下)。


氷河の中の洞窟

 狭い展望台は多くの観光客で溢れていたし、腰を下ろす所もない。トリュプゼーまで下りることにした(写真左下)。湖に向って歩いていたら、ONOさんに再会した。充分楽しんだので引き上げるところだと笑顔で言う。次は何処に行くのか、聞かないままに別れた。気ままな一人旅、充分楽しんでいるようで何よりである。湖を見下ろす地点に建っていた礼拝堂を覗き(写真右下)、すぐ横のベンチで遅くなった昼食を摂った。時計を見たら、2時を過ぎていた。格別魅力を感じる景観もないので、帰路に着くことにした。帰り着くのは7時過ぎになるだろう。


回転式大型ロープウエイ「ロッテール」

礼拝堂の現代風ステンドグラス

◆スイスの国旗

 エンゲルベルグの駅までは10分程度の距離であった。駅近くの広場では建国記念日を祝うイベント行事が行われていて、その会場に向う沢山の人と擦れ違った。多くの人が国旗をデザインした赤いシャツを着ていた。ドレス仕立ての女性もいてなかなかにしゃれているし、祝賀ムードも盛り上がりそうである。その中で特に目立った大型のカップルに声をかけたら、気持ちよく写真を撮らせてくれた(写真右)。


大型スイス人夫妻と

日本の国旗じゃこうはいくまいな・・・と、話しながら眺める。下手をすれば、右翼の人間に間違えられて浮き上がってしまうのがおちだろう。


スイス国旗のシャツを着た人たち

◆グリンデルワルドでの祝賀行事


ホテルの玄関の飾り

国旗をデザインした華やかな傘

 ホテルに帰着したのは7時半であった。まだ陽は高く、我がホテルの玄関や通りに面した花飾りが祝日のムードを盛り上げていた(写真上)。このホテルに泊るのも、これで4度目。5度目はないだろうと思われるので、記念に一枚写真に撮っておくことにした(写真下)。


5階建てホテルの最上階に泊った

最上階のベランダで

今日は、スイスの多くの街で、それぞれに祝賀行事が行われているはずである。グリンデルワルドでもバスターミナルの広場に舞台が作られてありテントも張ってあって飲み物やおつまみの類いが用意されていた。まだ明るいうちから音楽が演奏されて人々を呼び集めていた。僕らも急いで夕食を済ませ会場に出掛けた。


楽団演奏

カウベルを打ち鳴らしながらの堂々たるパレード

 9時、陽が沈み街は暗くなった。舞台に照明が当てられ、本格的に演奏が始められた(写真左上)。太鼓の演奏、国歌の演奏が終わった後、祝賀の挨拶。市長?が登壇して、一部日本語も交えて挨拶した。「アリガトウゴザイマス!」如何に日本人の観光客が多いか、ということの証左であろう。挨拶が終わる頃、遠くから単調なリズムに乗って大通りをパレードが進んで来た。逞しい男たちが大きなカウベルを鳴らし乍らの勇壮な行進である。両サイドには松明をかざした子供たちが付き、地鳴りの様な重低音を響かせながら圧倒的な迫力で迫り目の前を通り過ぎて行った(写真右上)。いかにもスイスならではのパレードだと思った。式典会場を一周し舞台に整列してパレードは終わったが、これが今夜の目玉であったらしい。その後楽団演奏、ヨーデルやコーラス、フォークダンスの披露があり、最後に花火が打ち上げられてお開きとなった(写真下)。


記念日を祝して打ち上げられた花火

ライン


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