2009フランス&スイスの旅

◆11日目(7月25日)快晴

目次へ
目次
前の日へ
前の日
次の日へ
次の日

念願叶って快晴の朝を迎えた。
7時〜、朝食。
 今日は、スネガからフィンデルンを通ってツェルマットに下るルートを楽しもうと思う。このルートは、ツェルマットに来る度に歩いているお気に入りの展望コースである。

◆スネガからツェルマットに下る

 スネガ駅までホテルから歩いて7分程度、地下ケーブルカー(アルペンメトロ)で凡そ3分、所要15分程度で標高2288mのスネガ・パラダイスに到着出来るのだから夢の様な話しである(写真右/下)。


スネガ駅入り口

長い地下道の先にケーブルカーが待っている

ケーブルカーに乗り込む

逆さマッターホルン

スネガからのオーバーガーベルホルン

ライゼーの逆さオーバーガーベルホルン

この地点から眺めるマッターホルンが、バランスが良くてベストな美しさではないかと思う。到着したのは9時、まだ閑散としていたが、日本人の姿が一番多いように思われた。
 標識に従って、直ぐにスタート。広い道を下ると5分程度でライゼー。風がないので、マッターホルンやオーバーガーベルホルンの姿が投影されていて美しい(写真上)。


スネガからのマッターホルン

フィンデルンの集落へ下る

毎回立ち寄るレストラン・パラダイス

ライゼーを一周した後、フィンデルンの沢を目指して更に下る。標高差600m位を一気に下るとそこはフィンデルンの集落(写真左上)。ネズミ返しのついた穀物小屋が建ち並ぶ。ここから小道は山腹を緩やかな傾斜でツェルマットへと続く。周辺は放牧地。沢山の花も咲いており、進む方向にはマッターホルン、右手奥にはオーバーガーベルホルンが次第に大きく見えて来る。遮る物の何もない展望の良さを満喫する。


小人とマッターホルン

 沢に面して崖に張り出す形で小さなレストランが在る。このコースを歩く時は必ず立ち寄り、ビールを飲んだりコーヒーで一息入れるのを楽しみにしているレストランである。今回もコーヒーをオーダーして、椅子とテーブルをお借りして、マッターホルンを描かせてもらった(写真上/下)。


レストラン・パラダイスのヴェランダから

レストラン・パラダイスのヴェランダから

フィンデルンの白い教会

フィンデルンの集落を抜ける

 集落の中心に建つ小さな礼拝堂に挨拶を済ませ、オーバーガーベルホルンを見上げながら進むとまもなく集落も終り、マッターホルンが奇麗に見えるのもここら迄である。名残りを惜しむかの様に、ビュウポイントが自慢の小さなレストランは今日も健在であった(写真上/下)。此処から道は一段と高度を下げたので、マッターホルンの足元は見えなくなった。


フィンデルンからのオーバーガーベルホルン

フィンデルンの村はずれから

 やがて森林限界を越えて、道は深い森の中へ入った。ひんやりとした空気を心地良く感じ乍ら、九十九折の急な坂道をゆっくり下った。樹林帯を抜けると、ゴルナーグラートへの登山鉄道の線路を越えた。ここからヴィンケルマッテン地区に入り、民家や別荘・ホテル等が立ち並ぶようになる。間もなくゴールである。一息入れていたら、電車の汽笛が聞こえてきた。急いで谷に向って下り、見上げる高さの鉄橋を通過していく登山電車を撮影することに成功した(写真下)。1時少し過ぎ、Winkelmattenのロープウエイ乗り場に到着した。


ゴルナーグラートへの登山電車を見上げる

◆クライン・マッターホルンを訪ねる


巨人のようなマッターホルン

Winkelmattenからクライン・マッターホルン往復の切符を買ってゴンドラに乗り込んだ。フーリで乗継ぎ、トロッケナーシュテークで一息入れる。

 昔、一度訪ねたことがあるのだが、その時は雲に包まれて周囲の山は何一つ見る事が出来なかった。残念な思いを引きずってきた展望台である。記憶に残っているのは、ピークの展望台にキリストの磔刑像があったこと。やはり、ヨーロッパ最高地点にある展望台であるから、一度は展望を満喫しておきたいと思ったのである。クライン・マッターホルンの往復チケットを買い、1時半、ゴンドラに乗り込んだ。見上げる稜線上に巨人を思わせるマッターホルンの姿があった(写真左上)。
 フーリ(1886m)で乗り換え、トロッケナー・シュテーク(2939m)で再度乗継ぐ(写真右上)。目的のクライン・マッターホルンは3883m。富士山は3776mだから、100m余り高いことになる。エレベーターで上がり、更にアルミ製の階段を登りつめてヨーロッパで最高の高さを誇る展望台に立った。先ず最初にキリストの磔刑像が目に飛び込んできた(写真左下)。懐かしい。空気が澄んでいたからフランス領に聳えるヨーロッパでの最高峰:モン・ブラン、その右側にグランドジョラスの姿も確認出来た。


クライン・マッターホルンのピークに建つ十字架

此処から眼下に見えるマッターホルンはほぼ南面を見せているから、スネガからの姿とは大いに趣をことにしていた(写真下)。快晴に恵まれ風も穏やかであり、心配していた高度障害は何もない。ゆっくり時間をかけて展望を楽しむことが出来たのは、幸いであった。


フーリからのマッターホルン

トロッケナーシュテークからのブライトホルン

トロッケナーシュテークからのブライトホルン

 帰路、トロッケナー・シュテークで取材タイム。マッターホルンも魅力だったが、先ずはブライトホルンを描かせてもらった(写真上)。
 5時半、ホテルに帰着。7時からdinner。


トロッケナーシュテークからのマッターホルン

ビール、オードブ・ルチーズ・なす・生ハム盛り合せ、コンソメ、グリーンサラダ、ステーキ・ポテト添え、マンゴーシャーベット、スターフルーツ。

 9時、マッターホルンが少しだけアーベントロート(写真下)。見納めである。思えば、今日は1日中、マッターホルン尽し。贅沢な1日であった。明日は、9時39分の列車でミューレンに移動する。


ホテルからのマッターホルン、すこしだけアーベントロート

ライン


ホームへもどる
HOME
目次へもどる
目次
前のページへ
前の日
次のページへ
次の日