2009フランス&スイスの旅

◆7日目(7月21日)晴れ

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6時起床、薄曇りのため、モン・コロンの姿はすっきりしないが、ベランダから1枚描かせてもらった。

◆生ジュース


朝食に用意された豊富な果物

8時、朝食。食堂には、泊り客の外人4名とホテルの従業員が一人だけ。お客の注文でスクランブルエッグを作っていたが、まもなく姿を消してしまった。コーナーに並べられたテーブルには、パン、果物、牛乳、各種シリアル食品と牛乳、紅茶、バター、チーズなど豊富に取り揃えてあった。セルフサービスで好きなだけ食べてよし、ということだ。
ここまでは多くのホテルと同じだが、嬉しく思えたことがあった。それは、籠に山盛りのオレンジが用意されてあり、その横に電動絞り器があって、自分の手で絞った新鮮な生ジュースを飲めたことである。これは大変嬉しい体験であった(写真上)。長年、旅行をしているが、こんなサービスに恵まれたのは初めてのことである。
食事が終わった頃、小雨が降り出した。しばし、食後の休憩。部屋で寛いだ。

◆昔の写生地(プラグラ)を探し出す


この村では一軒だけの三星ホテル(Hotel du Pigne)

10時、雨が上がった。雲が切れ、晴れ間が見えてきたので、急遽出掛けることにした(写真上)。
昔訪ねたことのある牛舎の並ぶ景観を、再度眺めてみたいと思う。ホテル前にある観光案内所に助けを求めた。


ピーニュ・ダ・ローラ(3796m)と氷河

郵便局も兼ねたワンルームの職場には若い女性が一人だけ。美人で気だての良い彼女は親切であった。「お母さんがやっているお店で沢山の絵はがきを売っているから、その中に見つかるかもしれない。行ってみましょう」。彼女は案内所のドアを閉め、お店に案内してくれた。商品である絵はがきの中に、それと思われる場所はすぐに見つけることが出来た(プラグラ)。分かりやすい登り一本道だし、およそ2時間で行けることも分かった。足のハンデイを考慮しても、3時間あれば大丈夫だろう。パンと水、写生道具を背にして直ぐに出発した。


モン・コロン(3637m)

◆妥協した弱さを悔いる

車も走れるしっかり整備された道を、杖にも助けられながらゆっくりペースで2時間位歩いただろうか。草原で草を食む牛の姿があり、その斜面の下の方に幾つかの石葺き屋根が並んでいるのが見えた(写真下)。
目的地とは違うけれども、立ち寄ってみた。人気がなく、その分魅力に欠けるが、モン・コロンを背景にして絵に出来そうである。目的地まではあと1時間以上登り続けなくてはならないだろう・・・体力的にはいささかきついなあ・・・と気弱の虫がつぶやく・・・今日は此処で妥協、腰を据えようと決めた。先ずは腹ごしらえをして、見開きの画面に描き始めた。しかし、今いち魅力がないなあとの思いを引きずりながらのスケッチでは、所詮満足出来る絵にはならない。やはり、当初の目的地まで足を伸ばそうか? との思いに揺れた。しかし、手持ちの水が切れていた。断念せざるを得ない。妥協するんじゃなかったな・・・自分の弱さを情けなく思い乍ら道具を片付けた。・・・明日があるさ、出直すことにしよう。気持ちを取り直して来た道を引き返す。


石葺き屋根の並ぶ風景

◆花やマーモット


 

穏やかで明るい草原の道を歩いていると気持ちも解放されていく。足元には沢山の花が咲いていて、その可憐な姿に引き寄せられてはカメラから覗く(写真上/下)。蝶が飛び、鮮やかな色に誘われて後を追う。時たま人とすれ違ったが、静かな道であった。


 

ふと、はるか前方をゆっくり歩くマーモットを発見! 彼も後方に人の気配をキャッチしたらしく、道の真ん中で凍りつき化石になった。お尻を向けたままの姿勢で様子を伺っているマーモットの姿は可愛い。彼?との距離を詰めながらそっとカメラを構えた。その瞬間、マーモットは実に素早く叢に走り姿を消した。その場所から下を覗いてみたら、安全と思える距離に逃げたマーモットは、お尻をみせたそのままの態勢で僕の姿を窺っていた。用心深く気の小さい動物のようである(写真下)。そんなこんなで道草食うことが多く、なかなか捗らない。ままよ、山歩きは、何時だってこんなものでいいではないか。楽しみながらの帰路であった。


道で出逢ったマーモット

岩場に隠れようとするマーモット

ホテルに帰りついたのは4時少し過ぎ。僕の居ない間に、家内はホテルのベランダからモン・コロンを色鉛筆で描いたと言う。満足そうな表情であった。まだまだ日は高く、日差しが暑い。部屋に入って喉を潤し、汗もかいたので入浴。身ぐるみはがされて洗濯をしてくれた。さっぱりした後で、少しだけまどろむ。やはり、久しぶりの山歩きに疲れてしまったらしい。ディナーの後、部屋でお湯を沸かしてグリンティーを飲む。やはり、日本茶が一番である。今回は、沢山持参したのでゆとりある時間を作ってたっぷり楽しみたいと思う。


ディナーの料理:乾燥肉にピクルス添え、チーズフォンデュ、フルーツサラダ+グラスワインとビール。 チーズフォンデュは、今回も期待に反してそれ程に美味しいものではなかった。

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