2008カナダへの旅

◆7日目(7月18日)曇り時々雨

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◆山小屋

 昨夜は、夜中に冷え込みが厳しくなり、寒さのために目覚めた。このロッジは古い建物なので、設備は山小屋並みのお粗末なもの。勿論、暖房設備はないし、探してみたが予備の毛布すらなかった。やむを得ず、靴下を履き、パジャマの上にズボンを履き、セーターも着込んでベッドに丸くなる。それでも寒く、なかなか眠れなかった。なのに、高級ホテル並みの料金だから、腹がたつ。とは言え、高額は承知の上で予約した宿である。景色の良さに惹かれて泊った宿だから、雨にでも降られたら間尺に合わない事、おびただしいことになる訳だ。幸い、雲は多いが、時々陽の射すまずまずの朝を迎えた。

◆今日も体調不良

 睡眠不足の影響か、いささか体調不良。又しても、全身がだるく軽い吐き気も感じられて気力が出ない。スタミナ不足の症状なのだろうか。昨日描いた下書きをテーブルに広げたが、彩色する元気がないので、再度ベッドで横になる。
 家内が心配して、仁丹をかんでみろと言う。1Fに降りて、サーモスに入れてきたお湯で味噌汁を溶かしてくれた。勧められてバナナも少し食べて様子をみた。両方とも、うまく収まったようで安堵する。
 しばらく休息した後、再度絵筆を取った。チェックアウトの時間になってしまったが、描きかけの絵を仕上げておきたいと思う。家内が宿のおかみに事情を説明したら、気持ち良く了解してくれたと言う。椅子に座り直して、集中した(写真下)。


ボウ氷河とボウ湖(水彩)


ボウ湖とジミー・シンプソン山
 昼食は、宿のレストランで済ませた。出来るのはスープとトーストだけだと言うので、それで良しとする(写真下)。結構,美味しく頂いた。

ナムタイジャ、画面中央の窓が泊った部屋。1F左側の窓がレストラン

窓際のテーブルで食事

レストランの壁には沢山の剥製が飾られていた

スープとトーストだけの軽い昼食

 今日は、バンフまで行かなくてはならない。おおよそ100キロ。体調も良くなったし、さして遠くもない。問題なく行けると思う。

◆野鳥

 チェックアウトを済ませて庭に出たら、数羽の野鳥と出会えた。 名前は分からないがヒヨドリ位の大きさ。シンプソン山を指向する標識の先端にとまった2羽が、大きな声を出してじゃれ合っていた(写真下)。若しかして、恋人同士かな?と思った。ちなみに、このナムタイジャを建てた男がジミー・シンプソンと言い、すぐ側に聳えている山をジミー・シンプソン山と呼んでいる。

下から大きな声で語りかけるが、知らん顔

しつこさに腹を立てたのか、言い争いになった

◆キャッスル山を経てバンフへ


雲に覆われたキャッスル山

 93号線に出たら、雨が降りだした。取りあえず、キャッスル山を目指して走る。雨は、降ったり止んだりを繰り返したが、キャッスル山の麓では降り止んでくれた。このまま回復してくれることを願ってしばらく待ってみたが、キャッスル山は次第に雲に覆われていくばかりなので、諦めた(写真上)。キャッスルジャンクションでガソリン10リッターを補給、ここからトランスカナダハイウエイに乗りバンフに向った。


ランドル山

 バンフへの出口近くに来た時、右手に懐かしいランドル山の姿が見えた。バーミリオン湖との組み合わせが美しい(写真上)。ルックアウトに車を停めてしばし展望を楽しんだが、曇り空で今いち魅力に欠ける。南出口からおり、バンフ大通りを走って、「ホテル・バンフイン」に着いたのは、4時少し前であった。クイーンズベッドが二つ、広々とした明るい部屋にはテレビもあり、早速スイッチを入れて寛いだ。


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