この列車の旅の楽しみの一つが、カナディアンロッキーの最高峰:マウント・ロブスンを見ることが出来るかもしれないということである。なかなか姿を見せないことでも有名な山。かって2度、レンタカーを走らせ山麓まで訪ねたことがある。2度とも雨と雲に邪魔され、すっきり見た事がないので、今度こそ、との期待を持ってきたのである。予想では、山麓に最接近するのは10時頃と思われるので、展望車に陣取り、その瞬間を待った。
見ると、カメラを構えている人が何人もいた。眼と眼が合い、笑顔で会釈する。期待は次第に高まってきた。そんな時、何という運命の悪戯か、お腹の中で雷が騒ぎ出した。「ついてないなぁ!」生理的要求には抗する術もなく、展望の良い座席を明け渡してトイレに走った。結果的に、それと分かる程度の写真しか撮れず悔しい思いをしたが(写真下)、聞けば今日もマウント・ロブスンは、終始雲をまとい続けていたらしい。

少しだけ見えたマウントロブスン |

車窓風景 |

車窓風景 |
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