★晴ればれ・2004・スイスの旅
◆15日目(9月3日)晴れ
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◆再度ラウターブルンネンへ

 快晴ではないが、まずまずの天気である。再度ラウターブルンネンに行き、トゥリュンメルバッハを見て、イゼンフルーからズルワルドのコースを辿ってみようということにした。

 8時、朝食。ラウターブルンネンのホテル・シルバーホーンに電話をしてみると、幸いに空きがあるとのこと、即決。9時50分の電車で、グリンデルワルドを後にした。ラウターブルンネン着、10時半。まっすぐシルバーホーンのフロントへ。2泊したいと希望したが、空いているのは今夜だけであった。仕方がない。明日は、シーニゲプラッテに泊ろうと思う。

◆シュタウプバッハの滝


シュタウプバッハの滝遠望

 案内された部屋から、シュタウプバッハの滝が望めたので【写真・右】、テラスに出て1枚描かせてもらった。この間、家内は買い物に出掛け、案内所でバスの時刻表やホテルリストを入手、これからの行動に備えてくれた。パンとジャム、チーズ、ジュースでシンプルなランチを済ませ、トゥリュンメルバッハまで歩いて行くことにした。

シュタウプバッハの滝

  シュタウプバッハを真下から眺めたのは初めてのことである。水量が少ないのだろうか、さしたる迫力を感じない【写真・左】。すぐ近くに、国際キャンプ場があった。人影はなかったが、沢山の国旗の中にはためく日の丸が目立って見えた【写真・右下】。他国で日本の旗を見つけると、何故か嬉しくなる。シンプルなデザインを美しいと思う。

万国旗

 

◆トゥリュンメルバッハの滝


コルキクム


  3キロ余りと聞いていたが、強い陽射しを浴び乍らの歩きはいささか疲れた。道の両端に広がる草地の中に、ひっそりとコルキクムが咲いていた。その清楚な美しさに見とれていると、疲れも癒される思いがする【写真・右。ようやく見つけたトゥリュンメルバッハへの道標に従って左折。細い道を山麓に向って進むと小川があった。橋を渡って5分位の地点に、観光バスや自家用車が並び、トゥリュンメルバッハの入り口があった【写真・下中央】


トウリュンメルバッハへの小道

トウリュンメルバッハの滝入口


洞窟の中の滝

  一人9フラン(ホテルのゲストカードで1フラン割引き)支払う。岸壁の中に作られた大型エレベーターで、一気に100メートル位上がり、更に洞窟の中の石段やスロープを上って第10の滝まで行く。そこからは、しっかり作られた遊歩道の手摺を頼りに、順次10の滝を眺め乍ら歩いて降りた。ごうごうと流れ落ちる水の音は、それだけで恐怖感を煽る。水しぶきを防ぐ為、途中で雨具を身に着けた【写真・左/下】

洞窟の中の滝

滝壺

洞窟の中の滝

洞窟の中の石段を下る

[地球の歩き方]より

「ベルナーオーバーラント三山の10の氷河から溶け出た水は、いったん地中の隙間に入り込み、山塊をうがちながら流れ下ってこの場所で一気に300メートル落下する。しかも、あまりにも局所的に猛烈に崖を浸食したため、姿を完全に外に現さず、見え隠れしながら10層の滝や激流となっているのだ・・・・」


◆絵になる構図を探す


深い谷に建つ教会
  帰りはバスに乗った。駅前で、シーニゲプラッテのホテルに問い合わせてみたら、OKの回答。これで、明日の行動は確定である。
時計を見ると、まだ4時が少し過ぎただけ。ディナータイムまでの時間、一人、村を散策してみることにした。帰りのバスの中から、ふと見かけた景観が心に残ったので、再度見直してみたいと思ったからである。それは、滝をバックにして建つ教会の姿であった。

 バスで来た道を引き返すと、それは結構急斜面の道であった。その途中に先刻見かけた趣きのある教会が建っていた。以前、友人の個展会場で見かけた教会の在る風景画を思い出した。序でに、記憶に残る構図を探してみた。それは、直ぐに見つける事が出来たのだが、この狭くて深い谷は、早くも夕刻の光に包まれつつあった【写真・右】。明朝、出直すことにした。

 7時からディナータイム。さすが、この村一番の四ッ星ホテルである。ゴージャスな感じの食堂に、彩りも鮮やかな食材が沢山並べられており、食欲をかき立ててくれた。食事は、コースでお願いした。
サラダビュッフェ、かぼちゃのスープ、白身魚のソテー、イエロウプラムのコンポート。
味はともかく、久しぶりの新鮮で豊富な野菜がうれしかった。

ライン


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