★晴ればれ・2004・スイスの旅
◆12日目(8月31日)くもり
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◆ツェルマット,又会いましょう!

 6時、街は霧に包まれており、勿論、マッターホルンの姿は見えない。ホテル前のパン屋すら見えない濃霧である。
 7時半、荷物の整理をする。8時過ぎ、朝食。チェックアウトしてホテルを出たら、小雨が降っていた。

 駅で、重い荷物を一つだけライゼゲペックで送ろうとしたら、届くのは明日になると言う。以前とは事情が変ってしまったらしい。諦めて、自分で運ぶことにした。

 10:10発の氷河急行に乗車。列車はやや遅れて発車した。雨は止んだが曇り空、いつも見送ってくれるクライン・マッターホルンの姿がないのが淋しい。しかし、滞在中はまずまずの天候であったから、よしとしよう。ツェルマット、さようなら

◆電車の窓に不思議発見!


「ここを叩き破れ」


  説明してあるらしいのだが、読めない。車掌に聞いてみて、なーんだ。落ち着いて見直したら、最後の行は英語であった。「非常時の出口、ここを叩き破れ」と書いてある。壁に取り付けてあるのが、その為のハンマーであった。いろんな国のいろんな電車に乗っているが、こんなの初めてである。【写真・左/下】


非常時の設備

ハンマー

◆グリンデルワルドへ

 

CAPTION

 ツェルマットから凡そ1時間、フィスパ川の流れる深い谷を出た所に、昨日下車したシュタルデン駅がある。列車はスピードを落として、ゆっくり通過した【写真・左下】。右側の車窓からは、その深い谷に架かる橋を望むことが出来た【写真・右】。ブリークに近づくにつれて青空が見えてきた。【写真・下】


CAPTION

乗換え駅のホームで

 ブリークで乗り換え、もう一度シュピーツで乗り換えてインタラーケンオストへ。観光シーズンも終りに近いから、電車はガラ空きである。車窓から見えるツーン湖も静かで【写真・下】、モーターボートやヨットにはカバーが掛けられ、係留されていた。


ブリエンツ湖畔

グリンデルワルド終点

 インタラーケンオストからグリンデルワルド行きに乗り換えた。この線は、さすがに人が多い。2時過ぎ、ようやくグリンデルワルドにたどりついた【写真・右】

 晴れるかと思ったが、やはり雲が多くてアイガーその他の山もすっきりとは見えない。案内所に立ち寄り、天気予報を確かめた。明日は晴れ。明後日も晴れるだろう、と。前回来た時、連日の雨に泣いたことが思い出されて、嬉しくなる。先日もそうだったが、移動の日の雨天は諦めがつく。今回は、晴ればれの旅に恵まれそうである。
  予約しておいた駅から徒歩2分のベルエアエデンにチェックイン。案内されたのは、最上階の26号室。広い部屋でバスもある。ベランダに出ると、眼前にアイガー【写真・下】。今日は雲に隠されているが、明日は、すっきり見えることだろう。足下に広がるアルプの眺めがすがすがしい。


アイガー北壁

 スーパーに出掛けて、夕食と明日のランチ用食料を買いこむ。6時過ぎに夕食。ビール、煮干し、ハリハリ漬け、アルファ米(五目ご飯)、スープ、焼き鳥の缶詰、グリーンティ。

 9時、アイガーの小屋に小さな灯りが灯った。まるで、夜空に瞬く星のようである。
 明日は、一番のバスで、グローセ・シャイデックに行く。

ライン


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