★晴ればれ・2004・スイスの旅
◆10日目(8月29日)晴れ
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◆ゴルナグラートへ

 7時少し前、マッターホルンのモルゲンロートが見られた【写真・下】。雲が現れ、刻々に変化しながら増えたり減ったり。ベッドに横になったまま、しばしの間見とれていた。今日の天候は、朝から不安定である。このまま雲が消えなければ、展望は望めないかもしれない。さて、今日は何処に行こうか、少し迷った。しかし、適当な量の雲は、絵には大切な要素でもある。とにかく、ゴルナグラートに行ってみることにした。


モルゲンロート


ミシャベル山群に雲・・・


  8:48発の電車に乗った。案の定、マッターホルンは雲に巻かれつつあり、ミシャベル山群にも大きな雲が取り付いていて、すっきりとは見えない【写真・左】。駅を降りると、真っすぐゴルナグラートの山頂を目指した。


スイス大好きの英国人画家


  ホテルへの坂道で、水彩画を路上に並べて売っている英国人画家に出逢った【写真・右】。もう何年も前から、この場所で商売をしていると言っていたが、彼と出逢ったのは初めてである。見れば、ブライトホルンの稜線を、鉛筆で丹念に写生していた。並べられた絵は、売り絵とは言え、構図もなかなかセンスが良いと思った。


モンテローザの上空でジェット機が交差した。

ブライトホルンを背にして


上村さんを偲んで


  ホテルを通り過ぎて、ピークの展望台に立った。左手奥にモンテローザ【写真・上左】、リスカム、ブライトホルン【写真・上右】と並ぶパノラマは、いつもの様に光り輝いていた。右手遠方に、半分雲に隠されてマッターホルンの姿が在った。今回も、上村さんを追悼して1枚だけ写真を撮って合掌【写真・左】。しかし、もうあれから6年が経つ。この地に埋葬した骨は、きっと風に乗り何処か別の地に旅立ってしまったにちがいない、と思う。山頂の岩陰に、身を寄せ合うようにして小さな花が咲いていた【写真・右下】


サクシフラガ(ユキノシタ)

 


 

◆山歩きを楽しむ


リッフェルゼー
 
次第に雲が多くなって来た。待っていても期待は出来ないと判断、下山することにした。11:30の下り電車に乗ってはみたものの、絵がだめなら、せめてのんびり山歩きを楽しむことにしよう、と思い直し、ローデンボーデン駅で下車。リッフェルベルグ駅まで歩くことにした。

 少し下ると、リッフェルゼーが待っていた。1988年に来て以来だから、十数年ぶりである。湖面に投影する逆さマッターホルンが見られるので人気の場所なのだが、今日は人影もまばらである。マッターホルンは、半分雲に隠されておりすっきりした姿は望めなかった。微風にもさざ波が立ってしまうので、しばらくシャッターチャンスを待っての撮影になった【写真・左】


岩山のクライマー


  湖の左手に聳えているリッフェルホルン(2927)は、しっかりした岩山なのでロッククライマーたちの格好の練習の場にもなっている。湖畔から仰ぎ見ると、今日も何人ものクライマーたちの、ザイルさばきに取り組んでいる姿があった【写真・右】

 

◆行ってしまった家内


リッフェルホルンの下を行く

  マッターホルンに向って下る一本道をいくと、程なくもう一つ小さな湖があった【写真・左】。先程よりも雲が多くなったが、変化があって魅力的な景観に思えた【写真・下】。折角だから、此処で一枚写生していくことにした。この事を先に歩く家内に伝えようと、大きな声で呼び止めようとしたが、果たせなかった。様子を察してくれた若い男が追いかけてくれた。幸いに振り返ってくれたので、此処で絵を描く、と地面をゆび指して伝えようとしたら、彼女は「真っすぐ下れ」と読んだらしく、直ぐに視界から消えてしまった。ままよ、行き先は分かっているし、危険なルートでもないから心配はなかろう。そのまま先に行ってもらうことにして、腰を下ろした。(後で聞いたら、何度振り返ってみても姿が見えないので、大層心配したとのことであった。)

先に行く家内に声をかけたが届かなかった。


リッフェルベルグ駅から


  急いで1枚だけ描かせてもらい、リッフェルベルグ駅への道を下った。小さな教会が見える丘まで来たら、駅前の草原に腰を下ろしている豆粒のように小さい家内の姿を見つけることが出来た。内心、ホッとする。無事合流。草原に座ってランチにした。足元には、注意して見ないと見逃してしまいそうな、小さなリンドウが咲いていた。【写真・右/左下】


リンドウ


◆リッフェルアルプで道草

 電車で更に一駅下り、リッフェルアルプで下車。前回も訪ねたビューポイントのベンチには先客あり。仕方ないから、スネガ方面を展望しながら、断崖の山腹道をしばらく歩いた。この道は、昨日スネガから歩こうとして断念した道である。人気のルートらしく、子供連れや軽装のカップルとすれ違った。オーバーガーベルホルンの姿が見えるようになったので、1枚描かせてもらうことにした。

◆今日は疲れた

 4時半、ツェルマットに帰着。それほどハードな歩きはしてないのに、疲労感に包まれてしまった。スタミナ不足を嘆き乍ら、まっすぐホテルへ帰って休息、入浴。まもなく、雨が降り出した。

 オリンピック男子マラソンの実況をテレビで観戦。トップを走っていたブラジルのランナーがゴール近くになった頃、突如現れた男に妨害されるというハプニングが起きた。その所為だと思うが、イタリア、米国にも抜かれ3位に転落してしまった。吃驚である。最終成績はどうなるのだろう?

 7時過ぎ、楽しみのディナータイム。ワインを追加注文したのだが、何故か二人共に食が進まず。気持ちとは別に、体は相当疲れていた、ということであろう。
生ハムとポテトサラダに卵、スープ、ステーキ、デザート【写真・下】
オリンピックの閉会式は途中までしか見なかった。


今夜のご馳走

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