★ 2001 南イタリアとシチリアの旅
イタリア国旗  ◆ 1日目(3月28日) 【旅の全体地図】 目次へ
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【本日の旅程】=成田→フランクフルト→ミラノ・リナーテ空港→ナポリ(泊)

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◆ 長過ぎる試練の空の旅
 今日はまるまる1日、ひたすら移動の為の試練に耐えねばならない。午前10時に成田を飛び立ち、途中ドイツのフランクフルト空港とイタリア・ミラノのリナーテ空港で乗り継ぎ、午後10時頃ナポリ空港に到着出来たが、時差は7時間あるので実質凡そ19時間の空の旅であった。

 試練の第一は、航空機事故の恐怖に対するものである。「数ある交通機関の中で最も事故率の低いのが航空機である」とはよく言われていることだが、事故が起きた場合の生存率は最低だし、殆ど致命的でもあるから恐ろしい。15年前の日航機墜落事故(85年8月)で、映像に記録されていたあの時の乗客の恐怖は今だに鮮烈であり、飛行機を利用する度に思い出されて恐怖に怯えてしまう。また、事故が発生するのは離陸と着陸の際に集中しているので、僕に出来る危険回避の手段は、信用出来そうな会社の選択と離着陸の少ない直行便を利用すること位である。しかし、今回はそんな贅沢は許されない。
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ルフトハンザ0722便のジャンボ機
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 僕の命を預けることになったのは、ルフトハンザ0722便のジャンボ機であった【写真】。以前から信頼出来そうだと思っている会社なので少し安心する。しかし今回は、目的のナポリまでに6回もの離着陸をしなくてはならないのである!おお、マイゴッド!

 試練の第二は、最近盛んに言われ始めたエコノミー症候群に対するものである。対策は理解しているので、恐怖を感じる程のことではないが、運が悪ければ動き辛い状況に我慢を強いられることにもなる訳だ。例えば、通路側にグラマーな熟女に座られた場合など、しかもぐっすりお休みになっていると、気の小さい僕はもはや動きが取れなくなってしまうからである。実験の結果、4時間以上同じ姿勢で座り続けると危険度が増すと言われている。そんな危険を回避する為の最も効果的な対処の仕方を知らない訳ではない。ビジネスクラスを選べばよいのである。先日、小さいながらもある企業の社長をしている甥っ子に、「どうしてビジネスクラスを利用しないの?」と言われてしまった。・・・「どうして?だって?」・・・そりやぁーー利用したいさ!! 腹の立つ若造である。

 試練の第三は、食に関することである。しかし、これについての考察は個人的側面が大き過ぎると思うので、ここに記すのは控えることにする。

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雨のミラノ・リナーテ空港に到着
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エアーワンの中型機でナポリへ

 ともあれ、幸いにして今回も墜落の危機やトラブルに遭遇することなく雨のミラノに無事着陸【写真】。最後のフライト:エアーワンの中型機がミラノのリナーテ空港を飛び立つ時はすっかり夜の帳に包まれていた【写真】
 機は、凡そ1時間で目的のナポリ空港に着陸した。ホテルにチェックインを済ませ、部屋に落ち着いたとき、時刻は11時を過ぎていた。思えば、今朝は4時に起きて成田空港に向ったのだった。此処に辿り着くまでを計算してみた。ボーッとしてきた頭ではあるが、概ね26時間もの時間が経過していたようである。ドーッと疲れを感じた。バスはあったが使う元気もなく、ベットに倒れこんでしまった。長い試練の1日であった。

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